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冷たそうなチャールズ新国王

 

 

 

 

今はイギリスでエリザベス2世が崩御されて新国王のチャールズ3世が即位されたので、やはり僕もこのニュースについてブログ記事を書こうと思います。過去に書いたブログ記事のまとめ記事は次の記事で書こうと思います。

 

 

新しく即位をしたチャールズ3世は離婚したダイアナ元妃への仕打ちから、「冷たい人」というイメージが強い。ダイアナさんが離婚して精神的に苦しんでいる時もパパラッチに追われて交通事故で亡くなった時も、けっこう態度が冷たかった。

 

 

やはり、イギリスの新国王に即位したチャールズ3世のイメージは、「冷たい人」というイメージだろう。少なくとも「優しそうな人」というイメージはあまりない。それはやはり、1997年8月に大勢のパパラッチにパリの道路で追いかけられて、自動車事故で36歳という若さで亡くなられたダイアナ妃に対する数々の仕打ちが、そういう冷たい人というイメージにしているのだろう。エリザべス女王も元夫だったチャールズもダイアナの突然の死去に関してはあまり哀悼の意を表明せずに、「既にイギリス王室とは関係ない一般人だから」という感じで、イギリス王室は亡くなったダイアナさんに形式だけの哀悼の意を表明しただけだった。

 

それに、1981年に32歳の時に20歳のダイアナと結婚した後も、10年ほどはまあまあ円満生活で子供も男子を2人もうけたが、10年ほど経つと「本当はカミラ(現夫人)と結婚したかった」などと我がままを言いだすようになり、この頃からダイアナと子供たちとは別行動が多くて、パパラッチに執拗に追われている妻のダイアナを守ろうとはしないし、パパラッチたちを厳しく注意することもしなかった。そして、1996年8月には15年間のダイアナとの結婚生活は幕を閉じた。その後もダイアナは次の再婚相手との噂が立つたびにすごい数のパパラッチに追われて、また、モラルの低い市民たちはそれを読んで喜んでいたようだが、それに関してもイギリス王室もチャールズ皇太子も何も言及しなかった。この辺のチャールズ皇太子の態度が冷たい人」というイメージを作った。

 

 

ただし、僕は英王室だけでなくて日本の皇室にもあまり興味がない性格なので、英王室の詳しい事情はよくわからない。もっと知りたい人はウィキペディアなどで調べてほしい。

 

 

ただ、僕はイギリス王室のスキャンダルだけでなくて、日本の皇室のスキャンダルにもあまり興味がない人間で、数年後の日本の天皇陛下が男子だろうが女子だろうがあまり興味がないので、もっと詳しく知りたい人はウィキペディアのチャールズ3世の説明を読んでもらいたい。英語の説明を読んだ方が、ダイアナ妃と分かれた経緯、その頃のチャールズの様子がよくわかると思う。

 

ja.wikipedia.org

 

イギリスはイギリスを中心としてオーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどがメンバーの連合王国だが、第二次大戦を軍人としてナチスドイツ軍と戦ったカリスマのあるエリザベス女王の死後は、連合王国から離脱して独立する動きが各国に出てるという。

 

 

さらに、エリザベス女王が亡くなられてから9月8日にチャールズ3世が即位された以後は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリスの正式名称)の国々の中には、チャールズ3世を君主とすり連合王国から離脱して独立した共和国になりたいという国が続出しているという報道がある。オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどは連合王国の一員ではあるが、どの国の首相も「今すぐにではないが数年後にはイギリス連合王国からは離脱して、独立した共和国になってると思う。国旗からイギリス国旗が消えることになると思う」と公の場所で発言している。

 

そもそも21世紀になってもイギリス連合王国が維持できてきたのは、やはり、エリザベス2世のカリスマと寛容さがあったからだと思う。彼女は結婚する前には第二次大戦を経験しており、第二次大戦中には名誉准尉としてイギリス陸軍で勤務しており、軍用トラックの運転、弾薬の管理という軍務を戦争中に行い、ヒトラーの率いるナチスドイツ軍と戦った王族だった。そして、彼女の父のエドワード6世はナチスドイツとイギリスが戦った時の王様であり、連合軍を勝利に導いた指導者といえる。このような経歴を持つエリザベス2世が96歳になっても女王の座に留まったのは、やはり、イギリス連合王国を維持するためだったのだろう。

 

 

数年前にイギリスがEUから離脱した時に、スコットランドの独立が国民投票で僅差で否決されたように、イギリス国内でも労働者階級を中心に「王室廃止論」を主張する人がいる。21世紀に貴族たちが、莫大な維持費のかかる城と宮殿を所有するのは時代遅れだと言っている。

 

 

既にイギリス国内の一部には、「王室廃止論」まで出ているらしい。特に下層階級の若者がこれを支持しているようだ。今は日本だけではなくてイギリスも経済不況がずーっと続いているのに、バッキンガム宮殿、ウィンザー城のような維持費に莫大な金のかかる宮殿とお城をたくさん王室が独占して保有しているのは時代遅れだというのである。ドイツ、フランス、オーストリアなどにもかつて皇帝と王様と貴族が住んでいた宮殿とお城がたくさんあるが、それらの豪華な建物は今では観光地として一般に開放されて中が見学できるし、貴族が所有する宝物も見ることができる。イギリスの労働者階級は王室の城と宮殿を王室が独占所有するのではなくて観光地として開放して、観光客がお金を払って見物できるようにするべきだと主張しているらしい。

 

イギリスでは既にEUから離脱した時に、スコットランドが分離独立するという国民投票が僅差で否決されたことが数年前にあったから、あまり人気のないチャールズ3世の即位で英連邦の解体が進むのではないかと思う。