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オタク文化の興隆で芸術が廃れる?

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サブカルチャー」と言われるオタク文化、アニメ漫画オタク、僕のような軍事鉄道スポーツ観戦オタクは誰でも気軽に始められて仲間も集まりやすいが、伝統的な音楽、美術などの芸術はある程度勉強しないとできないので、芸術は廃れつつあるという記事を読んだ。

 

 

オタク文化の興隆のせいで芸術が廃れつつある」。こんなちょっと変わった記事がネットに掲載されていた。でも、これは今の日本と世界を見ればよくわかることで、日本といえばアニメ漫画などのオタク文化の発祥の地だが、これが今ではYOUTUBEなどの動画に載せられて全世界で大ヒットをしている。一方で2000年ほど前からの絵画、音楽などの芸術はある程度勉強をしないとわからない難しい作品が多いので、そんな手間がかかるものよりも何も勉強しないでも気軽にできるオタク文化サブカルチャーを好む人が多いのは当たり前だろう。これは、今のヨーロッパでもクラシック音楽の人気が衰退していて、一方で日本発のアニメ漫画のコミケ、コスプレショーがあると数万人のヨーロッパ人が集まる様子を見ればよくわかることである。

 

僕自身も芸術にはあまり興味がなくて、軍事、鉄道、スポーツ観戦オタクである。だから、小学校高学年から大学生の頃は吹奏楽部で楽器を演奏していた兄と妹と周りから比べられてすごく嫌な思いをした。「兄と妹は吹奏楽部で音楽活動をしているのに、お前だけはなんで軍事、鉄道マニアとかしかできないんだ?」というふうに特に中学校時代の時は言われて、すごく嫌な思いをした。だから、インターネットが21世紀になって一般的に普及をして、他の軍事鉄道マニアと交流ができるようになった時は本当に救われたと思った。「軍事鉄道オタクは僕だけじゃなくて、世界中にたくさんいるんだ。自分は独りではない」とよくわかった。

 

エジプト文明の頃からある音楽、絵画などの芸術は歴史、文化などの背景をある程度大学などで勉強しないと理解できないが、オタク文化は誰でも気軽に参加できる。特にネットで世界が繋がった後は日本発祥のアニメ漫画はすごい人気である。敷居の高い芸術が廃れてサブカルチャーが人気があるのは仕方がないかもしれない。

 

だいたい、芸術なんて〇〇芸術大学、××美術大学とかで学費を払って専門的に勉強をしないと極めることができないものなんて、興味を持つ人が少なくなるに決まってる。それで、そういう大学を出た人たちは「俺(私)は芸術の理論と歴史を知ってるから優秀なんだ。すごいだろう。」みたいに得意になって自慢話をする。僕の兄と妹も楽器が演奏できるから、それで天狗になってるところがある。だから2人とはあまり仲が良くない。

 

それに比べるとオタク文化は子供の頃からいつも身近にあって気軽な趣味として始めることができて、別に芸術教室、学校などに通わなくても自己流でどんどんと進めることができるから、やっていてとても楽しいし友達と仲間も増えて楽しいことだけである。まあ、たまに軍事マニアの間でも第二次大戦の枢軸軍と連合軍でどちらの方がカッコいいかとかについて、大ケンカになることもあるが。(苦笑)

 

僕はけっこう絵を描くのが上手だが、僕にとっての絵画というのはタミヤ模型の戦車、軍艦などの箱絵である。だから、子供の頃から今でも僕が描く絵といったらドイツ軍のカッコいいティガー戦車、メッサーシュミット戦闘機などが戦ってる絵である。芸術教室に行って風景、静物などの全く興味のないものを先生の指導で描くなんて、想像しただけで吐き気がする。だから、芸術教室になんかは絶対に行かない。

 

僕にとっては、「オタク文化の興隆で芸術が廃れる」という出来事はとても歓迎するべきことである。