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高校野球という学校の部活を大々的に報道するべきではない。

あの夏の宇部商×PL学園 「甲子園は清原のためにあるのか」 KKコンビ、有終のサヨナラV | バーチャル高校野球 | スポーツブル

 

 

日本のマスコミは高校野球の美しい部分だけを報道して、部活内でのいじめ、先輩による暴力、しごきなどは報道してこなかった。高校野球はそんなに美しい物語ではない。

 

今は高校野球の予選を全国でやっていて、一部の高校野球ファンは「強豪校の〇〇高校が負けた」などと言っては盛り上がっているようである。特に主催をしている朝日新聞などにとっては稼ぎ時だから、高校野球の地区予選の様子を盛んに報道している。だが、僕は高校野球にはほとんど興味がない。というか、高校野球報道がはっきりいうと嫌いである。

 

その理由は過去のブログ記事にも書いた。

 

deutschland-lab.hatenablog.com

 

上の記事に書いた内容からちょっと抜粋する。

 

日本では高校生になると高校野球があり、高校野球連盟という組織が支配している。そしてご存知のように、高校野球には春の選抜大会と夏の全国大会があり、この試合の様子は全国放送でテレビで中継される。そして、それを「美しい青春のドラマ」としてマスコミは競って報道する。プロ野球を目指す若者は一度はこの高校野球に参加して、頭を丸刈りにして、軍隊みたいな入場行進を行わないといけない。そして、高校野球は「美しい青春のドラマ」なので、野球部内での暴力指導、いじめなどはあまり報道されない。高野連の決定は絶対なので、これに逆らうことは許されない。高校野球の大会形式は「勝利至上主義」だから、有名な野球が強い高校が地区大会で負けたりすると、選手も監督もマスコミに叩かれる。だから、選手は強い緊張感の中でプレイしている。

 

実は言うと、江川も荒木も清原も高校生時代にマスコミとファンに追われるのが本当に嫌だった。「普通の高校生と同じように高校時代を楽しみたかった」と彼らはのちに語っている。

 

日本人の中にはまだ「私は高校野球が大好きだ。好きな高校と選手を追いかけて、高校野球の予選の時期には全国を旅して、地方の球場にまで行きます」などという人がいる。だが、実は言うとこういうプロ野球よりも高校野球の方が好きだというファンが、高校野球選手にとっては極めて迷惑な存在らしい。

 

高校生だった時の江川も荒木も清原も実は言うとマスコミとファンに追われるのが大嫌いで、「僕も1人の高校生として高校生活を仲間たちを楽しみたいのに、学校が終わる時にはいつもマスコミの記者とファンが数人校門の外に立っていて、僕のことを待ち伏せして、記者は僕の野球の様子を聞いてきたり、ファンは『サインしてください』などと言ってきたりする。本音をいうとこういう人たちは本当にうっとうしいと思った。まだ僕はまだ高校生でプロの選手としてお金を稼いでないのだから、放っておいてほしいと思った。」などと3人とも言っている。

 

また清原は覚せい剤所持で捕まった時に、「僕は本当はすごい小心者なのに、高校1年の夏に甲子園大会に出てホームランを数本打ったら急にヒーロー扱いをされて有名人になったので、とてもビックリした。そこからなんか勘違いが始まったと思う」と述べている。

 

 

野球のできる高校生をそんなにマスコミが追いまわすのなら、彼らに取材をする時には謝礼の現金を払うべきだ。また、すごいプレッシャーに耐えて甲子園大会に出るのだから、優勝校と参加した高校の球児には賞金を出すべきである。

 

 

高校野球の極めておかしな点にまだ高校生でアマチュア野球だから、いくら試合に勝っても取材を受けても高校生本人には1円もお金が入らないということがある。しかし、取材を受けた高校の校長、監督などは大人だからマスコミなどからお礼の数万円の報酬を貰ってるらしい。僕が思うにはいくらアマチュアの高校生だといっても、たくさんの取材を受けてすごいプレッシャーと戦って全国大会まで出てきたのだから、甲子園の全国大会に出場できた高校の選手には賞金を払うべきだと思う。さらに、甲子園で優勝をした高校の生徒にも1千万円くらいの賞金を払うべきだ。もの凄い苦労をして甲子園で優勝をしたのに、高校生だからというので1円も賞金が貰えないというのはあまりにも高校球児たちが可哀想だ。