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佐々木 朗希と大谷翔平は夏の甲子園に出なくてよかった

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最近はウクライナ戦争とか暗い話題が多かったですが、久しぶりに明るい話題がありました。千葉ロッテの佐々木朗希選手が、28年ぶりに20歳という最年少でパーフェクトゲーム完全試合)を達成したことです。しかも、佐々木の投球を受けたキャッチャーも3月までは高校生だった松川虎生捕手と、こちらも本当にすごいことです。その若い2人にパーフェクトを喰らった去年のパリーグ覇者のオリックス打線は、本当に屈辱的なことであり悔しいでしょうけど。

 

 

今から振り返ると、佐々木朗希は高校野球岩手県大会決勝で投げなくて正解だった。もし、県大会で勝って甲子園の全国大会に出ていたら肩を壊していたかもしれない。

 

 

佐々木朗希を語る時にいつも話題になるのは、2019年7月に大船渡高校3年生でエース投手だった時に、夏の高校野球岩手県大会決勝戦でなぜ彼を投げさせずに温存して、大船渡は負けたかということだ。狂信的な高校野球ファンたちは、「佐々木は投げるべきだった。仮に相手が強豪の花巻東なので打たれて負けるとしても、甲子園出場を目指して投げるべきだった」と激怒していて、中には大船渡高校にまで抗議に行く人までいた。しかし、大船渡高校の国保監督は過去に多くの優秀な高校野球の投手が、何試合も連投をして肩を壊してしまったことを知っていた。だから、前日に完投勝利をあげた佐々木の将来を考えて温存して、控えの投手を投げさせて2-12で大敗した。これを監督の英断とするか、それとも大失敗とするかは当時はすごい議論になった。

 

僕はこの国保監督の決断は「英断」だったと思う。別に佐々木が先週の日曜日にパーフェクトを達成したから急に「英断」と思ったのではなくて、過去にも夏の高校野球で投げすぎて肩を壊した投手がたくさんいるからである。その例としては、去年引退した横浜高校の松阪、早実の荒木と「ハンカチ王子」斎藤などがそうだろう。また、プロ野球でかなり活躍したが、「高校野球には厳しい球数制限を。ピッチャーは必ず3人は登録して、分業制にするように」と提言している、PL学園の桑田と東北高校ダルビッシュなどもいる。

 

 

高校野球で優勝したけどプロではダメだった「ハンカチ王子斎藤佑樹のように、佐々木は高校野球で肩を酷使しすぎて人生がダメにならずに本当に良かった。これは、メジャーで大活躍の大谷翔平にも言えること。

 

 

佐々木が完全試合を達成してから、「大船渡の国保監督はよく佐々木を決勝戦でなげさせずに温存した。もし、佐々木が投げて決勝戦に勝って甲子園に出場をしていたら、過去の投手と同じように高校時代で選手生命が終わっていたかもしれない。ハンカチ斎藤みたいに高校野球で選手生命が終わりでは、あまりにもかわいそうすぎる」という声が聞かれるようになった。やっと球数制限という合理的で理論にかなった高校野球になってきたので、本当にいいことだと思う。この夏の甲子園での高校野球に出なくて良かったというのは、当然ながら今メジャーでベーブ・ルース以上の大活躍をしている、大谷翔平にも当てはまることである。彼も高校野球の甲子園大会で勝ち進んでいたら、肩を壊していたかもしれない。

 

 

春の選抜高校野球と夏の全国高校野球は優勝した高校は有名になるけど、アマチュア規定があるので優勝した選手には全くお金が入らない。全国大会で優勝しても一部の選手以外にはあまりメリットがない。

 

 

だいたい、春の選抜高校野球も夏の全国高校野球も大会に優勝しても優勝した学校は有名になるが、アマチュア規定があるので優勝のために頑張った高校球児には1円もお金が入らないので、ほとんど得にはならない。優勝した高校の選手から優先的にプロ野球に入れるわけでもなく、今までに多くても優勝した高校から4人プロ野球に入れたのが最高である。プロ野球に進めなかった選手は大学か社会人に進んで、プロからドラフトで指名されるチャンスを待たないといけない。その後、結局はプロ野球に進めない人も多い。

 

こう考えると、高校野球は優勝した高校、特に野球が強い私立高校は有名になるが、プレイしている高校生にとってはあまりメリットがない大会なのである。だから、僕は別に春の選抜高校野球と夏の全国高校野球は、全試合を地上波で放送する必要はないと思ってる。高校野球に興味がある人だけが見れるように、衛星放送かネット放送で中継をすれば十分だと思う。