Deutschland-Lab

Deutschland-Lab

歴史や文化、スポーツなどドイツに関する情報まとめサイト

大谷の年俸は後払いというのはおかしいと思う

大谷翔平 ドジャースと契約発表 “年俸一部後払いの異例契約” | NHK | 大谷翔平

 

大谷翔平がドジャースと10年で1000億円という大型契約を結んだが、1000億円のうちのほとんどが2033年から支払いが始まると知って、随分と杜撰な契約だと思ってドン引きした。(苦笑)

 

 

大谷翔平がドジャースと1000億円で10年契約を結んだが、この契約を聞いた時に誰でも「ドジャースはどうやってそんな大金を支払うのだろうか?そんなに資金があるのだろうか?」と疑問に思った人は多いと思う。そうしたらやはり、「2033年から10年間をかけて支払われる。それまでは大谷への支払いは1年間に2億9000万円程度」という、かなり杜撰な内容だとわかった。まあ、今、ドジャースが既に1000億円を支払ったら他の選手の年俸が数年後には支払えなくなるのはわかるし、毎年100億円ずつ支払って10年後には1000億円払い終わるというプランでも、10年の間にワールドチャンピオンに3回はなって、賞金と試合主催の経済効果の収入がないと、かなりドジャースは火の車の経営になるだろう。

 

これは、大物選手への契約金の支払いがかなり杜撰でもよいというアメリカのメジャーリーグだから認められることがろうが、ドイツのブンデスリーガ、それにブンデスリーガを模範として作られたJリーグでは絶対に認められない契約である。ドイツのブンデスリーガはいかにもまじめなドイツ人らしいが、黒字経営でなければならないので、2033年という未来から10年間で1000億円を支払うというような契約は絶対に認められない。今、手元に1000億円あるのを提示するか、10年間の間にこのように1000億円を用意して支払うプランがあると具体的に提示しないと、大物選手との契約はできないのだ。だから、ブンデスリーガにはバイエルン・ミュンヘンを除くと他のリーグに比べると大物選手が少ない。これは、黒字経営を義務付けられているブンデスリーガでは仕方がないことである。

 

 

大谷がドジャースと結んだような杜撰な大型契約は今のヨーロッパサッカーリーグ、日本のJリーグ、日本のプロ野球でも認められていない。これからも日本のプロスポーツでは、こんないい加減な契約は禁止されることを望む。

 

 

今はヨーロッパのUEFA(ヨーロッパサッカー連盟)でも「ファイナンシャル・フェアプレイ」の活動が盛んになっていて、UEFAはヨーロッパの他のリーグにもブンデスリーガのような堅実な黒字経営を要求し始めているので、今ではブンデスリーガ以外の他のヨーロッパのリーグでも大谷とドジャースが結んだような、将来に契約金は支払い終わるという杜撰な契約は絶対に認められないだろう。だから、今のヨーロッパの主要リーグで年俸が100億円を超えてるのはパリ・サンジェルマンに所属するエムバだけであり、他の高い年俸の選手はメッシ、クリスチャーノ・ロナウドなど、杜撰な契約が認められてるサウジアラビアリーグとアメリカリーグに所属しているのだ。

 

もちろん、今の日本のプロ野球とサッJリーグでも、大谷の契約のような杜撰な契約は認められていないが、将来もこんな変な大型契約は無いように堅実な球団とクラブチーム経営を望む。