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女性管理職を増やすと政府は指導してるが、女性の中に出世を望まない人もいる。

日本の女性管理職の割合は外国に比べて低いと言われてるが、女性の方にも「私は〇長という責任のある職には就きたくない。平の従業員で満足」という人が多いのも事実である。

 

 

日本の管理職、高給取りの女性の割合が全職種において先進国で最低と報道されていて、当然ながら「女性の管理職をもっと増やすべきだ」という意見が多い。でも、僕はタイトルに書いてあるように、女性の中には「家でずーっと専業主婦をするのも嫌だけど、今の職業で出世していって課長、部長などになって、10人以上の部下がいて部下の指導をするのは私には無理だ。私は年収400万円以下で十分で、夫と2人の合わせた年収が1000万円近くならそれで満足」という女性が多いのも事実である。上の写真は月曜から金曜までテレビ朝日系で、「大下容子のワイドスクランブル」という番組のメインキャスターを務める大下容子だが、彼女のような女性はまだ少ない。

 

 

僕の両親は2人とも違う大手銀行で勤務しており、仲が良くなって結婚したのだが、母はノンキャリアだったので規定に従って寿退職をして専業主婦になった。しかし、銀行証券という金融業界は大金と有価証券が商品であり、「生き馬の目を抜く」というほど過酷な業界なので、今でも女性の管理職は少ない。

 

 

僕の母の場合は大学には行ってないが宮城県内トップクラスの進学校卒業だった。だからわかりやすいように企業名も出すが、母は富士銀行の行員をしていて、父は農林中央金庫という政府系銀行の行員をしていて、それで、銀行員同士のコンパで仲が良くなったので、両銀行の上司がそれを見て「結婚したらどうかな?G君(父のこと)は優秀だから出世確実だ」とアドバイスをしたので、ほとんど周りから勧められて結婚することになったという。余談だが、昭和時代はこのように上司から勧められて、それに上司が結婚の仲人になると、事実上は離婚は不可能である。上司の顔を潰してしまうことになるから。(苦笑)でも、両親が言うには「昭和時代の大手銀行は私たちのように、上司が仲人になることが多かったので、大手銀行ではほとんど離婚をした人がいない」と言っていた。

 

それで、母は高卒でノンキャリアで銀行に入ったので、夫の職場が農林中金という海外にも支店があって3年に1度は転勤があって家族生活が大変という職場なので、ノンキャリアで出世も見込めないから結婚と同時に専業主婦になって銀行は退職した。30年くらい前までは僕の母のように、「結婚したら円満退職する」という前提で大手銀行、大手起業に採用された女性がかなり多かった。

 

それに、金融業、つまり、銀行、証券というのは他の業種と比べてお金と有価証券が賞品なので特殊な業種であり、一回取引をすると10億円単位の大金が動くので、極めてハードでストレスの溜まる業種であると父が言っていた。だから、令和の今になっても大手銀行、証券の支店長クラス、専務取締役クラスの重役というと9割が男性である。この辺は30年ほど前からあまり変わってないし、女性の中にも大手金融業の取締役に挑戦したいという人はあまりいないらしい。億単位の大金を動かして事業を起こすのを助けたり、証券を売って顧客が数千万円の損得を出すのが金融業の仕事だから、とてもハードだし、億単位の大金を失って自殺者まで出るのが銀行証券業界の現実である。父はそんな業界に30年近くいたのだから、仕事は大変だったろうと思う。

 

 

また、女性が医学部受験で冷遇されていることについては西川史子が、「女医の割合を増やすと耳鼻科と眼科が異様に増えてしまって、一方で泌尿器科、肛門科などは減ってしまいます。また、身長が小さい女性医者が大柄で体重が重い男性患者を診察するのは、物理的に無理なんです。命がかかってる職業ですから、女性解放から論じるのはおかしいです」という正論を述べていた。

 

 

また、女性医師が増えないことについては女医でタレントの西川史子がある情報番組で、「医学部の受験で女性が冷遇されるのは、私が医者になった頃は当たり前の話でした。もし理想通りに女医の割合を50%にしたら、医者は眼科、耳鼻科、皮膚科が異常に増えてしまいますよ。特に外科、泌尿器科、肛門科は減ってしまいますし、前立腺ガンを治療する医者も減ってしまいますよ。外国人女性は平気かもしれませんが、特に日本の女性は恥ずかしがりやが多いから、泌尿器科と肛門科が減るのは予想されますね。あと、身長200センチで体重100キロ以上という男性が足を複雑骨折とかした場合には、身長150センチの女医には診察は無理です。そんな小さな女医が大柄な男を診察するのは物理学的に無理なんです。だから、フィジカルとメンタルが弱い女性は医学部受験の時に冷遇されるのは仕方がないんです。命にかかわることですから、弱い女性が学業の成績がいいというだけで医者になるのはダメなんです」という正論を言っていた。

 

それ以外にも、海上自衛隊で潜水艦の女性艦長が初めて誕生して早速最新式潜水艦の艦長になったというが、潜水艦は狭いので基本的に男女共用であるトイレと風呂をどうするかという問題をクリアをしないといけなかったという。風呂についてもトイレについても、男性の臭いが残ってる後に入るのは女性としては生理的に嫌だろうし、かといって2、3人の女性クルーのために女性用トイレを館内に新設するとなると、潜水艦全部を改造する必要がある。この問題などを見ても、まだまだ男女平等を実現するためには多くのハードルがあるようだ。