Deutschland-Lab

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撮り鉄として東京に何度か鉄道撮影に行ったことがあるが、毎日首都圏では事故がある。

下御隠殿坂橋

 

僕はYOUTUBERとして鉄道と軍事関係の動画を撮影してアップをしているから、東武鉄道と会津鉄道を撮影するために、日曜日と土曜日は埼玉、栃木に鉄道撮影に行ってきた。夜は鬼怒川温泉に宿泊した。

 

 

鉄道マニアだから、2カ月に1回くらいは首都圏に鉄道撮影に行くが、いつもどこかで列車が止まっている。だいたい、あれだけ複雑な首都圏の鉄道網なのだから、毎日事故なしに運行することなど不可能だろう。

 

 

それで、新幹線と上野東京ラインを乗り継いで宇都宮線の久喜駅まで来たら、ここはJR宇都宮線と東武鉄道の駅があるのだが、東武鉄道の電光掲示板に「品川駅で事故のために、現在、品川~横浜間で電車の運転を見合わせています。横浜に行く方は横須賀線か湘南新宿ラインを利用してください」という掲示があった。

 

いつも首都圏に来ると思うのだが、首都圏の列車はいつも何かの人身事故、技術的な事故があって、私鉄も含めるとどこかの路線が止まっているか大幅に遅れている。一度も首都圏の複雑の全部がスムーズに運行されていることはない。特に首都圏の駅では飛び込み自殺などの人身事故が多いから、ほとんどの駅にホーム扉をつけたのだろうが、それでも、ほぼ毎日、人身事故か架線に電流が流れてないなどの何らかの原因でどこかの区間が運休なので、JRでは「私鉄路線を使って迂回してください」などと掲示板えメッセージを出している。

 

写真は鉄道マニアの間では有名な日暮里の跨線橋だが、JR在来線だけではなくて新幹線、京成電鉄も合わせると、14本の線路が敷いてある。鉄道マニアからすると大喜びの風景なのだが、違った視点っで見ると、要するに狭い区間に線路がこれだけ集中するということは、行政の大失敗で東京にたくさん集めすぎなのだ。前にドイツでは東京大阪のようなすごいラッシュはないと書いたが、日本の場合は東京圏と大阪圏ではいつもどこかで列車が止まっているということは、要は街づくりの失敗なのだろう。

 

 

僕が詳しいドイツの場合は、戦後に東西ドイツに分裂して建国されたので、旧東ドイツの一部だった統一ドイツの首都ベルリンには行政以外には大した機能がない。商業はフランクフルトとシュツットガルトがメイン、大学はハイデルベルクのような地方に大学都市があるというふうに、行政、商業、学問の全てが違う都市がメインになってる。

 

 

例えば、ドイツの場合は最高裁判所は戦後に西ドイツと東ドイツと言うふうに別れて建国されたことが幸いして、各地に行政と商業を分散させることが出来た。今はドイツの行政の首都機能はベルリンにあるが、1999年まではドイツの国会議事堂は西ドイツのボンにあって、ほとんどの行政機能はボンにあった。商業機能はフランクフルト、シュツットガルト、ルール地方がメインで、観光産業はミュンヘン、ハイデルベルク、ロマンチック街道などと、上手い具合に分散されている。日本からドイツに飛行機で飛んで行くと、ドイツの首都ベルリンではなくて、フランクフルトかミュンヘンに着くことになってる。ベルリンにも大きな空港があるが、ベルリンの空港に乗り入れてる日系の航空会社はないし、ドイツのルフトハンザ航空ですら日本からベルリン直行の路線は運行していない。

 

裁判所に目を向けてもドイツの最高裁判所などの主な司法機能は、ドイツ南西部のフランスとの国境に近いカールスルーエにある。大学については、ドイツの大学は東大京大を頂点とした大学の順位はほとんどなくて、どこ大学で勉強したかよりも大学で何を勉強したかが重視されるから、大都市だけに有名大学が集まるということはない。ドイツの場合は数百年前から、ハイデルベルク、ゲッティンゲン、チュービンゲンなどの田舎町に大学生の自治を求めて大学都市を作ったので、そもそも大都市に有名大学が集まる日本とは全く逆で、ハイデルベルク、チュービンゲンなどの地方小都市に大学都市がある。ここが、日本とドイツの大学は大きく違う。

 

日本の東京と大阪の列車は毎日どこかで止まっているという事実から、日本とドイツの国作りの違いを述べたブログ記事になったけど、日本はドイツとは全く逆にますます東京に優秀な人材が集まるという大失敗をしている。コロナのテレワークとリモートスタディでも仕事も勉強もできるということがわかったのだから、これからは日本政府は政府機能、大企業、有名大学を地方に移して、東京と大阪だけに人が集まるのを止めないといけない。