
- 今は日本海側で大雪になっているが、このブログではなぜ日本海側と山間部の盆地にだけ大雪が降るのかという原因を説明しようと思う。
- 僕の住む東北地方の仙台でも仙台市内では積雪5センチ未満という時に、奥羽山脈を越えた山形市内では積雪50センチということがある。仙台と山形を結ぶ仙山線に乗っていると川端康成の「雪国」みたいに、長いトンネルを越えて山形県内に入ると雪景色に変わる。
今は日本海側で大雪になっているが、このブログではなぜ日本海側と山間部の盆地にだけ大雪が降るのかという原因を説明しようと思う。
昨日から特に日本海側で大雪が降っていて、昨日は滅多に雪が降らない九州でも降雪があった。しかし、テレビのニュースだと箱根では大雪が降ったものの、関東地方では東京などにはほとんど雪が降らなかった。東北地方でも日本海側の山形県内では大雪になったが、僕の住む仙台市内は山間部で10センチほど雪が積もっただけだった。
冬の時期に降雪のニュースを見ていると日本海側ばかりで大雪が降るが、その原因を調べてみた。まあ、中学校時代に社会科の時間で習ったことだから知っている人は多いと思うけれど。気象庁のサイトに書いてあった説明を引用する。
冬になると、シベリアや中国大陸から、乾いた非常に冷たい北西の風が吹くようになります。この冷たい風が温かい日本海の上を渡ってくるうちに、雪を降らせる雲が発生します。
寒い冬に、冷えたおふろ場でおふろをわかすと、おふろから湯気(ゆげ)がたくさん立ち上ります。これは、お湯から蒸発した水蒸気が、周りの冷たい空気に冷やされて小さな水のつぶとなって空気中をただようためです。大陸からの乾いた非常に冷たい風により、暖かい日本海の上で雪雲が発生するのもこのお風呂の例と同じようなものです。
この北西の風に乗ってやってきた雪雲のために日本海側の地方では雪が降ります。特に、雪雲がぶつかる北海道や本州の高い山々や山沿いの地方では雪の降る量が多くなります。一方、太平洋側の地方では、雪を降らせた後の空気が山々を越えて吹き下りてくるので、雪はほとんど降らず晴れて空気が乾燥します。
なお、低気圧が本州の南海上を通過するときは、太平洋側でも雪になることがあります。
日本海側に大雪を降らせるのは大陸から移動してきたシベリア寒気団であり、この寒気団が日本列島の真ん中にある山脈を越える時に雪を降らせるので、日本海側と山形、長野などの山沿いの盆地では大雪になる。でも、太平洋側に寒気団が到達する頃には雪を降らせた後なので、太平洋側はほとんど雪が降らないのである。
僕の住む東北地方の仙台でも仙台市内では積雪5センチ未満という時に、奥羽山脈を越えた山形市内では積雪50センチということがある。仙台と山形を結ぶ仙山線に乗っていると川端康成の「雪国」みたいに、長いトンネルを越えて山形県内に入ると雪景色に変わる。
だから、日本海側は大雪になるという予報は出しやすいけれど、太平洋側の大雪の予報は難しいと気象庁は言っている。雪を降らせる大陸から来た寒気団が日本の山脈を越えて、どれほど太平洋側でも雪を降らせるのか予測するのが難しいというのが理由らしい。だから、僕が住む東北地方の大平洋側にある仙台市でも、奥羽山脈を越えた山形市内では積雪50センチという大雪の時に、仙台では積雪5センチ未満ということがよくある。
まさしく、川端康成の小説雪国みたいに、仙台と山形を結ぶ仙山線に乗って奥羽山脈の下を通っている長い面白山トンネルを抜けて宮城県から山形県に入ると、車窓の景色は急に一変して雪が積もっているというのが冬の仙山線の風景である。
これからも日本海側と山間部の盆地では大雪が降り続けるだろうから、この地方の方々は本当に生活が大変ですね。気を付けて頑張って生活をしてください。太平洋側の仙台に住んでいて本当に運が良かったと思います。