- ドイツ語検定2級2次試験の面接試験は東京都内の武蔵大学で行われた。試験会場には約50人ほどしか来てなかった。やはり、ドイツ語を本気で2級まで勉強する人はそんなに多くなかった。
- 面接試験は初老のドイツ人女性と中年の日本人男性という2人のドイツ語教授が試験管だった。ドイツ人女性教授が僕に何問かの質問をドイツ語でして、それを2人で評価していた。
- ドイツ語検定2級の面接試験までに約半年間ドイツに滞在して、ドイツ人たちから「ドイツ語が上手ですね」と言われていたから、面接試験には自信があった。やはりスピーキングとリスニングは、現地でドイツ語をしゃべると早く上達する。
今日のブログ記事では、2006年1月に東京でドイツ語2級の面接試験を受けた時のことについて書こうと思います。のちにドイツ語検定試験の級の見直しがあって、2級は今では準1級になってます。ドイツ語検定試験は1級と2級が難しすぎて、3級は面接試験もなくて比較的簡単だったようなので、旧2級が準1級となって旧2級と3級の間に新しい2級が設けられたのです。
ドイツ語検定2級2次試験の面接試験は東京都内の武蔵大学で行われた。試験会場には約50人ほどしか来てなかった。やはり、ドイツ語を本気で2級まで勉強する人はそんなに多くなかった。
それで、僕がドイツ語検定2級の面談試験を受けた会場は、東京の武蔵大学だった。僕は仙台在住だが3級と2級を同時に受験して、筆記試験の会場は東北大学だった。3級は筆記試験だけだったが、2級は2次試験の面接試験が東日本では東京か札幌の会場しかなかった。3級と2級の筆記試験の合格通知が届いて、仙台からは東京の武蔵大学が一番近いと思われたので武蔵大学で受験することにした。写真上は東京都練馬区の江古田にある武蔵大学のキャンパス。
武蔵大学の江古田キャンパスは西武鉄道池袋線の沿線にあったので、ホテルは池袋にとった。面談試験の朝にホテルを出ると、僕はかつて東京に住んでいたこともあるから、別に迷うことなく武蔵大学に着いた。大学に着いて受験者の待合室があったので、そこで係員の指示どおりに待った。全ての受験者の数は50人もいなかったと思う。関東と東北の受験者全体で、2次試験の面接試験まで進んだ人が50人もいなかったのにはちょっと驚いた。やはり、本気でドイツ語を学習する人が少ないのかなとか思った。
待合室でしばらく待っていると面接試験が行われる教室外の廊下に案内された。まだ1月だから寒かったけど、そこでも少し待たされたと思う。それで、しばらく待つと自分の順番になった。この時に会場内でドイツ語の練習をしていたかどうかといえば、別にドイツ語の本、参考書を読んで勉強することはしていなかった。僕はこの面接試験の時までに、ドイツに約半年ほど滞在したことがあり、2005年の夏には1カ月半ほど友達の家に泊まりながらドイツを旅行していたので、面接でしゃべる方にはけっこう自信があったからである。
面接試験は初老のドイツ人女性と中年の日本人男性という2人のドイツ語教授が試験管だった。ドイツ人女性教授が僕に何問かの質問をドイツ語でして、それを2人で評価していた。
試験会場の教室の中に入ると、白髪で初老のドイツ人女性と中年の日本人男性が座っていた。この2人が試験官だった。当然ながら2人とも、日本語とドイツ語がペラペラなドイツ語教授なのだろう。
ドイツ語で僕が挨拶をするとドイツ人教授の方が、[Bitte, nehmen Sie Platz](どうぞ、おかけください)とドイツ語で言った。お礼を言って座るとドイツ人教授は僕に質問をしてきた。
[Herr G, haben Sie schon einmal Deutschland besucht?](Gさん(僕のこと)、もうドイツに行ったことはありますか?)という質問だった。
[Ich habe schon 5 mal Deutschland besucht. Und schon habe ich ab von Berchtesgaden bis Flensburg mehr als 50 Staedte besuht.](僕は既に5回ドイツを訪れたことがあります。それで、既にベルヒテスガーデン(南の端)からフレンツブルク(北の端)まで50以上の町を訪れました)。
と僕が答えると、2人ともゲラゲラと笑った。
次のドイツ人教授からの質問は、
[Was gefaellt Ihnen nicht in Deutschland fuer Sie?](あなたにとって、ドイツで気に入らないことはなんですか?)
というものだった。僕はちょっと考えてから、
「建物の壁などがスプレーの落書きで汚くなってることですね。あれは本当に気に入りません。日本人はあんなことはしませんけど」
と答えた。この答えを聞いてまた2人は爆笑していた。それで、確かこの時点で中年男性の日本人教授がドイツ人教授に何かを書いて紙を渡した。恐らく、合格というような内容だったと僕は確信している。
続けてドイツ人教授は、
「日本ではなぜ街が落書きで汚くなってないか理由はわかりますか?」
と僕に質問した。
「なぜだか僕も正確な理由はわかりません。でも、恐らく日本では落書きに対する刑罰が重いからじゃないでしょうか?僕も正確な理由はよくわかりません」
と僕は答えた。
最後にドイツ人教授は、
「あなたはドイツ語が上手にしゃべれるようですが、そのドイツ語力をどう使いたいですか?」
と質問をした。
「第二次世界大戦の時の日本とドイツの同盟関係に興味があります。第二次大戦の日独関係は両国についてとても重要なことなので、このことをよく調べて、出来れば将来には、なぜ日本とドイツが戦争犯罪を行って、戦争という悲劇が起こったかについて本を書きたいと思います」
と僕は答えた。それで、その後は挨拶をして教室から出たが2人の教授は微笑んでいたので感触はとても良かった。
ドイツ語検定2級の面接試験までに約半年間ドイツに滞在して、ドイツ人たちから「ドイツ語が上手ですね」と言われていたから、面接試験には自信があった。やはりスピーキングとリスニングは、現地でドイツ語をしゃべると早く上達する。
それで結果はやはり合格だった。試験の前にドイツに約半年滞在して、多くのドイツ人とドイツ語で会話をして、「あなたはドイツ語がとても上手ですね」と言われていた実績があったので、面接のリスニングとスピーキング試験についてはあまり不安はなかった。
今日はドイツ語の面接試験の時の様子についてブログに書きましたが、やはり、ドイツ語を勉強するには何度かドイツ語圏に行って、現地でネイティブの方々とドイツ語で話す必要があると思います。たまに、ドイツに一度も行ったことがなくて国内で問題集を解くなどしてドイツ語を勉強してる人がいますが、やはり百聞は一見にしかずなので、ドイツ語圏に旅行などをして、自分のドイツ語がどれだけ通じるかを試す必要があると思います。