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ソ連が勝っても何もいいことがなかったウクライナ

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映画「ナチス大虐殺628は」は、1943年3月に今のベラルーシで起きたハティニ虐殺事件を描いてるが、史実ではこの虐殺を行ったのはドイツ武装親衛隊ウクライナ人部隊だという。

 

 

上の写真はナチスドイツ軍の残虐行為を描いた映画で有名な「ナチス大虐殺炎628」の有名なスチール写真だが、この映画はナチスドイツ親衛隊のアインザッツグルッペン(行動部隊)の虐殺によってベラルーシの村人が虐殺される様子が描かれている。そして、その後に虐殺から生き延びた村人を救って、ラストシーンで親衛隊を皆殺しにして復讐をしたのはロシア人とベラルーシ人で組織された共産党系のパルチザンだった。

 

それで、この映画は実は言うと1943年3月22日に起きたハティニ虐殺事件を描いている。そして、その虐殺事件を実行したのは戦争中にソ連を裏切って、ナチスドイツ側に着いたウクライナ人の親衛隊員たちだったことが明らかになってる。

 

ハティニ虐殺のウィキペディアの説明。

 

ja.wikipedia.org

 

実行者

第118部隊(虐殺を行った部隊)を率いてハティニ虐殺を指揮したグリゴリイ・ヴァシュラはウクライナ出身の人物であり、戦後はソ連に潜伏していたが1986年に逮捕されて死刑判決を受けた。第118部隊はウクライナ人を中心とした部隊でありロシア人やベラルーシ人も参加していたが、虐殺の実行犯がウクライナ人などであることはソ連時代には公表されず、社会主義末期の1990年に歴史の見直しの一環として新聞報道されたという。

 

ナチス大虐殺628」で解放者として描かれているロシア人パルチザンの子孫が、今はウクライナを攻撃してウクライナ人を虐待している。結局、第二次大戦でソ連が勝ってもウクライナ人にとっては何もいいことはなかった。

 

 

だが、今のロシア軍がウクライナを攻めてる状況をよく見てほしい。今、ウクライナを侵略しているのは「ナチス大虐殺炎628」の映画の中では、村人を助けて解放したベラルーシ人とロシア人パルチザンの子孫ではないのか?それはあたかも第二次大戦中にナチスドイツ側についた人が多くいた、ウクライナ人に対するロシア人とベラルーシ人の復讐のようである。結局、スターリンソ連軍が勝とうが、ヒトラーナチスドイツ軍が勝とうが、ウクライナベラルーシ、ロシア人という旧ソ連と東ヨーロッパ人にとっては何もいいことはなかった。どちらにせよ、21世紀になってから20年以上経った今になっても貧困と戦争という地獄が続いてる。


 

日露戦争の時に日本国内で流行った反ロシア感情丸出しの詩などを紹介する。今の日本にとってはロシアは敵国のような扱いだから、ウクライナ支持のためにもこういう詩を紹介しておこう。

 

 

これから日本がウクライナでの戦争によってどうなるかはわからないが、今の日本人の中には反ロシア感情がかなり強いので、日露戦争の関係のことをちょっと紹介しようと思う。日露戦争当時の反ロシア感情丸出しの面白い童謡、数え唄などを紹介する。今の国際情勢だと、近いうちに日本人にも必要になるかもしれない。ロシアは結局、日露戦争の頃からあまり変わってないらしい。ロシアのほとんどの地域の気候が寒帯気候であって冬がとても寒いので、それが原因であまり経済的に発展できないらしい。

 

しりとり詩

日本の乃木さんが凱旋す、雀、目白、ロシヤ、野蛮國、クロパトキン、金の玉。 たまげて逃げるはチャンチャン坊、棒で叩けば犬殺し。 シベリヤ鉄道長けれど、土人の國まで撃ちませば、バルチク艦隊沈没し、 死んでも守るは日本の乃木さんが凱旋す・・・

数え唄

一 一列らんぱん破裂して 
二 日露戦争はじまった
三 さっさと逃げるはロシアの兵 
四 死んでも尽くすは日本の兵
五 五万の兵を引き連れて 
六 六人残して皆殺し
七 七月八日の戦いに 
八 ハルピンまでも攻め寄せて
九 クロバトキンの首を取り 
十 東郷元帥万々

 

この数え唄を「死んでも尽くすはウクライナ兵」、「プーチンの首を取り」に変えれば、今のウクライナ戦争で戦ってるウクライナ人たちを励ますことができるだろう。

 

「頑張れ、ウクライナ国民!!」。核武装をしていて核爆弾をたくさん持っているロシアと全面戦争をすると、下手をすると第3次世界大戦が始まって地球が滅びるかもしれないので、このような激励の言葉しか送れないのが本当に残念だ。