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日本のコロナ感染はなぜ長引いているのか?

 

現在のコロナ感染状況を見ると、世界では日本が異常に悪くて世界の他国はかなりマシなことがわかる。上の表を見ればそれはよくわかると思う。ただし中国政府発表の感染者数は信用できないというのは、当たり前のことだが。

 

 

今でも日本ではコロナ蔓延は続いていて、今年の春頃にはコロナ蔓延が終わった欧米よりも長続きをしている。しかし、2年ほど前は欧米では毎日1千人ほどが亡くなっていて、日本よりもかなりひどい状況だった。

 

 

しかし、今から2年ほど前のコロナ感染状況をよく思い出してほしい。日本と台湾などは世界の中ではコロナ対策の優等生であり、当時はアメリカ、ブラジルなどでは毎日1万人近くがコロナ感染で亡くなっていたが、日本のコロナ感染の死者はせいぜい100人程度だった。ヨーロッパでもドイツなどはコロナ対策では比較的に優等生だったが、それでも1日に1000人近く亡くなることもあった。他のヨーロッパ諸国もコロナ感染者数と死者数は日本よりも遥かに多かった。だから、2年ほど前は世界中の人たちは「日本はコロナ対応では優等生で本当に羨ましい。アメリカなんかは死者数が多すぎてお墓の数が追い付かずに、家の庭、公園などの空き地にとりあえず死者を仮埋葬をしているという最悪の状況なのに、日本ではコロナ死者の葬式までして丁重に葬ることが出来てる。日本は本当に羨ましい」という状況だった。ちなみにアメリカのコロナ感染での死者数は100万人を越えており、第二次大戦でのアメリカ軍の戦死者数は40万人だから、第二次大戦以上の死者が出たことになる。

 

 

ヨーロッパでのコロナ対応の優等生だったドイツと比較をしても、ドイツの感染者数は約3千万人で死者数は14万人である。日本の感染者数は約1千万人で死者数は3万人だから、日本の対応はすごく優秀だったことがわかる。

 

 

下のリンク先のウィキペディアで、2020年冬に中国の武漢発生のコロナが蔓延してからの、世界でのコロナ拡散の状況が説明されている。

 

ja.wikipedia.org

上のコロナ感染症流行状況を見ると、世界で最も死者数が多いアメリカの死者数は2年間で100万人を越えており、ヨーロッパで比較的にコロナ対応の優等生であるドイツでも2年間でのコロナ死者数は14万人である。日本の2年間のコロナでの死者数は3万3千人だから、ヨーロッパではコロナ対応の優等生のドイツでも日本の死者数の3倍以上になる。過去2年間の日本のコロナ感染者数は約1千万人だが、一方のドイツの過去2年間の感染者数は約3千万人だから、ドイツ国民のうち約2.5人に1人が感染したことになる。日本の場合は約10人に1人しか感染していない。もちろん、中国、ロシアなどの元々信用ができない政府が発表したコロナの死者数は全くの論外である。発表した数よりももっと多いに決まっている。

 

2020年冬にコロナが発生してから今までの約2年半のコロナの感染状況を見てみると、欧米は感染拡大が早くて最悪の状況だった2020年夏頃には1日に1000人以上という凄まじい数の死者を出したが、今年の春にはコロナ感染は落ち着いてるという状況になった。一方で日本はコロナ感染の拡大は遅くて、最悪の状況だった2020年と2021年夏の時でも、死者数は100人程度というコロナ感染があまり悪化しないという状況がずっと続いてきた。そして、2022年の春には欧米は死者数と感染者数も多かったから2年間で免疫を獲得した人も多くて、コロナの新規感染者数が増えないというコロナがほぼ終息したという状況になった。一方で日本は約2年の間にコロナの感染者数も死者数も少なかったから、あまり免疫を獲得した人は少ないので今でもコロナ感染者数が多いという状況が続いている。

 

 

欧米で既にコロナ蔓延がほぼ終了している理由は、2年間で感染した人がすごく多かったので免疫を持った人が増えたからである。一方の日本はコロナに感染した人が少なくて免疫を持った人が少ないので、今でも軽症のコロナ感染者が出ているのである。

 

 

つまりは新型コロナというウイルスによる伝染病については、欧米のようにたくさんの感染者数と死者数を出して2年の間にほぼ全員の国民が免疫を獲得して早く終息をするか、日本のようにコロナ対応が2年の間ずっと優秀だったから感染者数も死者数も増えなかったので、なかなか国民が免疫を獲得できずに今でも軽症のコロナ感染者が大量に出るという状況が続くかという、2つの全く違った状況があるのだと思う。だから別に今の日本政府のコロナ対応が諸外国、特に欧米先進国に比べて劣ってるのではなくて、日本の場合はずっと世界の中ではコロナ対応が優秀だったので免疫を獲得した国民が少ないので、今でも軽症のコロナ新規感染者がずっと出ているのである。

 

最後にもう一度まとめると、欧米はコロナの感染者も死者も2年間ですごく多かったので国民の中の免疫獲得者数も多かったから、2年間でコロナはほぼ終息したが、日本は2年間コロナ対応の優等生だったので国民の中の免疫獲得者も死者数も少ないから、未だに軽症の新規コロナ感染者がたくさん出ているのである。これは医学的に見ると仕方がないことなので、今の日本政府のコロナ対応が欧米に比べて劣ってると責めるのは全くの間違いである。