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アルゼンチン優勝おめでとう!今後のW杯はどうなるのか?

W杯カタール大会に優勝して、優勝トロフィーをかかげるアルゼンチン代表のメッシ。

 

 

最後はアルゼンチンがPK戦で勝って優勝したが、今大会の特徴としてPK戦が多かったのはサッカー大国と中堅国の力の差が縮まってきたのだと思う。でも、サッカー大国は弱い国の選手を自国リーグのクラブに入れたり、コーチを送って指導しているから、当たり前のことだろう。

 

 

アルゼンチンがPK戦の末にフランスを下して、ワールドカップカタール大会で優勝した。でも、フランスも決勝戦ハットトリックを決めたエムバペを中心によく粘ったと思う。後半途中まではアルゼンチンがリードしていて、「もうアルゼンチンがもう1ゴール決めて、アルゼンチン優勝で決まりだな」と思っていたが、フランスがエムバペを中心に反撃して短時間で同点に追いついて延長戦になった。延長後半でも一度アルゼンチンがゴールを決めてリードを奪い、「これで、もうアルゼンチン優勝で決まりだろう」とまた思ったけど、アルゼンチンがPA内でハンドを犯してPKがフランスに与えられて、エムバペがこれを冷静に決めた。はっきり言うとPK戦までもつれるとは思わなかった。そしてPK戦は運が大きな要素だが、アルゼンチンが4人全員が決めてアルゼンチンが優勝した。

 

 

イタリアが2大会連続でW杯本戦に出れなかったり、オランダも前回のW杯には出れなかったから、サッカー大国も失敗をすると地域予選で敗退するケースが出てきてる。

 

今大会というか、最近のワールドカップではPK戦で決着がつくことが多くて日本対クロアチアPK戦で日本が負けたが、それだけ各国の戦力が拮抗してきたのだろう。20年ほど前はブラジル、アルゼンチン、ドイツ、フランスのようなサッカー大国と中堅国が試合をすると大国が2-0以上の点差で勝つことが多かったが、最近は大国対中堅国でもPK戦での決着が多くなった。一方でサッカー大国のドイツなどはサッカー中堅国、弱小国に監督、コーチを送ってこれらの国々を強化しているので、その成果が実ってきたのだと思う。今回と前回はイタリアがワールドカップ本戦に出れず、前回はオランダが本戦に出れなかったというのは、サッカー大国でもうっかりしていると地域予選で負けてしまう危険性があるということである。

 

 

次回のW杯はカナダ、アメリカ、メキシコで共催になって、しかも参加国が48か国に増える。アジア枠はほぼ倍増の8・5枠になる。やはり、FIFAにとってはサッカーはビジネスだから中国のチャイナマネーが欲しいし、同じく人口が10億人以上いるインドにもW杯に出てもらいたいのだろう。

 

 

ところで大いに気になるのは2026年のカナダ、アメリカ、メキシコが共催で開催する次回のワールドカップだ。FIFAの総会で既に決まったことだが、次回からは48か国が出れるようになるので、アジア枠は8・5枠になる。つまり、8か国は確実に本戦に出場できて、1か国は他の地域とプレイオフをするということだ。なんでアジアは弱小国が多いのにアジア枠がほぼ倍に増えるのかというと、アジアは世界で一番人口が多く、中国、インドを合わせると人口が約25億人となり世界総人口の40%になる。特に中国は最近大企業が成長していて経済成長が進んでいるから、やはりFIFAはチャイナマネーが欲しいのだろう。中国の今の世界ランキングは78位だが、7位のUAEアラブ首長国連邦)が69位なので、中日はあと少し努力すればワールドカップ本戦に出れるようになる。中国がワールドカップに出れるようになれば、リッチな中国人は数億人もいるが彼らがテレビがネットでワールドカップを観戦するようになるので、FIFAには大金が入る。つまり、チャイナマネー目当てでFIFAはアジア枠を増やしているのである。

 

あとは、中東の石油産出国のオイルマネーも欲しいのだろう。今回のカタール大会が11月開幕という異常な日程だったので、FIFA総会で反対した国も多かったが、やはりFIFAカタールオイルマネーに押し切られて11月にワールドカップを強行開催した。カタール以外にもサウジ、UAEのようなオイルマネーの大金を持ってる国が中東にはたくさんあるから、彼らのお金もほしい。また、インドも11億の人口がいるが、アジアから8か国も出れるということはインドも強化をすれば出れる可能性があるので、インドも次回のワールドカップに向けて代表チームを強化するだろう。中国とインドを合わせて25億人がサッカーワールドカップをテレビかネットで観戦をすれば、FIFAにも大金が入ってウハウハ大喜びなのである。

 

しかも、次の開催地はサッカーよりも野球、バスケットボール、アメフトなどが人気があるアメリカで開催されるし、アメリカの巨額の富もFIFAは欲しいのだろう。つまり、オリンピックのIOCと同じようにFIFAもサッカーの試合の質よりもお金を優先するようになってしまった。まあ、どんなスポーツ大会もビジネスであり、お金がないと開催できないから仕方がないことではあるが、何かがおかしいと思う。