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精神障害者を支援するゲートキーパー制度は機能するのか?(2)

介護で家族崩壊は起こる?原因や対処法などを解説します! | 健達ねっと

NHKTV番組の「家族に乾杯!」のモデルのような家族だが、このような家族は今の日本から少なくなりつつある。

 

 

 

多くの人間の悩みというのは、この世に生まれて18歳で大学生になるか社会人になるまでに根本的な原因がある。この時期はほとんどの人は家と学校だけの往復だけだから、外部の人が介入してアドバイスを行うのは難しい。最近は児童虐待の相談所などがあるようだが。

 

 

前回のブログ記事で「精神障害者を支援するゲートキーパー制度は機能するのか?」という疑問とその理由を書いてみたが、このブログでもその理由を書こうと思う。

 

簡単に結論から言うと、ある人が精神を病む時は特に両親の家に生まれてから18歳で家を出て1人生活を始めるまでの期間に、大人になったら精神を病んでメンヘラになる原因が隠されているのである。だが、生まれてから中学か高校を卒業して大学生か社会人になって1人生活を始めるまでは、精神科医、カウンセラー、ゲートキーパーの門を叩いて相談する人は日本ではまだ少ないと思う。多くの人は大学生か社会人になってから、20歳頃から人生の悩みの相談を始める。

 

だが、ここで悩んでる人が言う精神病の原因は「実は言うと生まれてから高校を卒業するまで親から虐待を受けていて」とか、「中学生の時に親が離婚して、父が後妻と結婚生活を始めて、そこから精神的に不安定になった」などという精神病の原因が多いのである。つまり、原因は「人間は生まれてくる家を選べない」「親ガチャが悪くて変な両親に育てられた」というのが、多くの精神を病む患者の原因なのである。

 

 

もし、自殺願望のあるメンヘラの人をゲートキーパーが本気で助けたいなら、その人が小学校高学年か中学生の頃から問題の多い家庭に介入して、「息子さんはこのままだと精神を病んで、自殺するかもしれませんよ」とアドバイスしないといけない。

 

 

だから、もし、ゲートキーパーという自殺防止のカウンセラーが介入するとしたら、精神を病み始めたばかりの小学校高学年か中学生の頃にゲートキーパーが家庭に相談に入って、「御宅の息子さんはこのままだと精神を病んでしまいますよ。自殺するかもしれませんよ」と警告をしないといけない。だから、この辺は児童虐待の相談をしているカウンセラーとよく提携して悩んでる子供の相談に乗らないといけない。

 

しかしながら、生まれてから中学、高校辺りまでは子供は学校と部活と家庭しか知らなので、それを大きく変える必要があるから、そこにゲートキーパーが介入するのは難しいかもしれない。「これは家族内の問題だ。余計なことをするな!」と言って、介入を拒否する家庭もあるかもしれない。

 

家庭に原因があって人生が狂ったといえば、松山ホステス殺人事件で約15年逃げ回った福田和子は、両親が子供の頃に離婚をして、その後、母は水商売をしながら和子を育てたが、和子が高校生の時に付き合っていた恋人が事故死したので、そこから自暴自棄になって、和子も母のように水商売のホステスとして働くようになったという。でも、結婚して4人の子供にも恵まれたが、やはり子供の頃から水商売をしていたという不遇な人生だったので、松山のキャバレーで働いていた時にカッとなって同僚のホステスを絞め殺してしまったのだった。やはり、こういう犯罪者は不遇な過去を背負っている人が多い。

 

だから、ゲートキーパー制度を導入して今の仕事の悩みとか人間関係の悩みとか、上っ面だけの悩みを聞くだけでは精神を病んでる人のケアは出来ないので、精神科医と連携しながらメンヘラの方の生まれた時からのトラウマ、人生の影を全部受け止めてあげないといけない。それぐらいのことをしないと、自殺願望が強いメンヘラの悩みを受け止めることなど出来るはずがない。根本的な悩みを聞いて理解しないと、自殺願望の強いメンヘラの方の治療は絶対に出来ないのである。

 

 

メンヘラで自殺願望の強い人たちは生まれた家族と絶縁していて、さらに恋人もおらず友達も少なくて孤独な人が多い。まず、そういう人たちが安心してくつろげる居場所を作るのが重要である。

 

 

最後にもう一度結論を言うと、あるメンヘラで自殺願望が強い方が立ち直るには、生まれた家族か結婚した後に作った家族の支えが必要であり、まだ20代前半なのに家族と仲が悪くて絶縁状態というメンヘラの方の場合は、ゲートキーパーくらいでは支えるのはとても難しい。そういう時は精神科のデイケア、作業所などに通所させてその人が安心して落ち着ける居場所を作ってあげないといけない。若いメンヘラで家族と絶縁状態となると、治療するのは精神科医などにも相談しないといけないようなかなり難しい治療となるだろう。