- 9月2日に三沢航空科学館に行く時に八戸から三沢まで青い森鉄道に乗ったが、ワンマン電車なのに女性コンパニオンが乗務していて、沿線の観光案内、オリジナルグッズの販売などを車内で行っていた。
- 新幹線が開業した過疎化の地方ではJRグループは赤字経営の在来線の運行を止めて、地元の自治体と企業に経営を任せるという第3セクター方式にしている。当然、岩手県青森県のような過疎化がひどい地域ではこれは死活問題であり、完全に地方切り捨てである。
9月2日土曜日には、青森県にあるアメリカ空軍と航空自衛隊が共同使用している三沢基地の近くにある三沢航空科学館に行ってきた。三沢基地の敷地内には民間が使用している三沢空港もある。その三沢基地と三沢空港の隣に三沢航空科学館はあった。
それで、三沢航空科学館に行く時に東北新幹線の八戸駅で降りて、主に青森県が運営する第3セクターの青い森鉄道に乗ったのだが、この鉄道がけっこう面白かった。下の動画が八戸駅で青い森鉄道の車両を撮影したもの。
9月2日に三沢航空科学館に行く時に八戸から三沢まで青い森鉄道に乗ったが、ワンマン電車なのに女性コンパニオンが乗務していて、沿線の観光案内、オリジナルグッズの販売などを車内で行っていた。
この動画のサムネは青い森鉄道の女性車掌ではなくて、女性コンパニオンである。青い森鉄道はワンマン電車なので車掌は乗っておらず、女性コンパニオンはJRグループのようなズボンではなくてキュロットスカートをはいて、電車の中でグッズ販売、沿線の観光地紹介などの車内アナウンスを行っている。それで、グッズというのは動画内にも映っている「モーリー」という青い森鉄道のシンボルマークである。
こういう女性コンパニオンの配置、グッズ販売などの経営努力のお陰で、青い森鉄道は最近は黒字経営となってる。 僕が女性コンパニオンの乗ってる電車に乗ったのは三沢航空科学館に行った帰りに三沢から八戸まで乗った時で、20代前半のかわいい女性が2両編成の電車の中でコンパニオンとして乗務していた。 当然ながら隣に見える立派な駅は東北新幹線八戸駅である。こちらは2002年に開業した駅なのでまだ新しくてかなりモダンな駅舎である。
それで、青い森鉄道の八戸から三沢までの車窓だが、駅付近には数軒の民家が建っていてお店、畑などもあるが、駅を少し離れるとずーっと青い森だけが車窓から見える。まさに”青い森の県”という感じである。こういう風景が美しい所は観光に1年に1回か2回訪れるのにはいいだろうが、住んでいる住民は本当に大変だと思う。青い森鉄道の電車も下り線上り線ともに1時間に1本くらいしか通らないので、電車を1本乗り遅れたら駅で1時間も待たないといけない。だから、こういう地域では車が絶対に必要だろう。三沢航空科学館も三沢駅から少し離れているので、車で訪れる人が多かった。僕はタクシーで行ったが、片道3000円もとられた(苦笑)。
新幹線が開業した過疎化の地方ではJRグループは赤字経営の在来線の運行を止めて、地元の自治体と企業に経営を任せるという第3セクター方式にしている。当然、岩手県青森県のような過疎化がひどい地域ではこれは死活問題であり、完全に地方切り捨てである。
もちろん国鉄時代は八戸~三沢間は国鉄が運行しており、2002年に八戸まで東北新幹線が開業するまではこの区間もJR東日本が運行していたが、新幹線が出来た後はJRグループも赤字で採算の取れない地方路線は見捨るような形で、地元の自治体の第3セクター運営方針に任せるという方針をとっている。これは、東北新幹線だけでなくて長野新幹線、北陸新幹線でも全く同じ方針である。
だから、新幹線が通った後は在来線は主に自治体と地元の企業が経営する第3セクター方式の鉄道になるので、どの地方でも第3セクター運営の鉄道になってからは、自治体と沿線の企業と住民に重い負担がのしかかってくる。だから、青い森鉄道のようにワンマン電車なのに女性コンパニオンを電車に乗せて沿線の観光案内をするとか、オリジナルグッズを販売するなどして黒字化の努力をしないといけない。
確かに、JR東日本、JR東海などは黒字経営ではあるが、こんな地方切りすての鉄道経営というのにはかなり疑問を感じる。