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プロ野球のドラフト会議は完全ウェーバー制度にしてほしい。

ドラフト会議2023は育成含め122名が指名【ドラフト指名全選手一覧】 | BASEBALL KING

 

今は阪神対オリックスのプロ野球日本シリーズが行われていて、特に大阪の球団同士なので大阪の街は大いに盛り上がっている。僕はセリーグでは阪神タイガースを応援しているから、伝統のある球団なのにまだ1回しか日本一になっていないタイガースが勝って、2回目の日本一になってもらいたいと願っている。

 

 

プロ野球のドラフト会議は完全ウェーバー方式にするべきである。前年度上位のチームも大物新人選手が指名できるのでは、強いチームに大物新人選手が入って、強いチームと弱いチームの差がますます開いてしまう。

 

 

ところで、10月26日にあったプロ野球ドラフト会議についてだが、日本では2位指名以下の選手は完全ウェーバー制度だが、1位指名の選手は完全ウェーバー制度ではないので、重複してしまって抽選になってしまう。つまり、前年度1位か2位だったという強い球団にすごく実力のある新人選手が入ってしまう可能性があるので、弱い球団が実力のある新人選手を獲得してチームを補強して強くするという、ドラフトの本当の目的が損なわれてしまっているのである。

 

 

日本のドラフト会議では1巡目は完全ウェーバー方式になっていなくて、前年度優勝した球団も大物新人選手を指名できるから、複数の球団が大物新人選手を指名して抽選になってしまう。大物新人選手が強いチームに入団すると強いチームと弱いチームの差がもっと開いてしまうので、ドラフト会議の目的が失われてしまう。

 

 

アメリカでは完全ウェーバー制度になっているので、ドラフトでは前年度下位のチームから順番に獲得したい選手を指名して、既に下位のチームが指名した選手は上位の選手は指名することができないのである。だから、日本のように複数の球団が同じ実力のある新人選手を指名して、抽選になるということは絶対にない。こういう制度だから弱い球団が力のある新人を獲得してチームを補強することができる。そもそも、去年優勝争いをしたような上位のチームはチーム状態が良いので、別に実力と人気のある大物新人を補強する必要はあまりないはずだ。一方で最近のセリーグの中日、パリーグの日本ハムのようなチームは今のままのチーム状態だと、来季も優勝争いすら出来ないようなチーム状態なので、何が何でも実力のある大物新人を獲得する必要がある。

 

このような完全ウェーバー制度の場合だと弱いチームを補強するという、ドラフトの本来の目的が達成される。一方で大物新人選手の方もできれば実力のある人気球団に入りたいという希望はあるだろうけど、彼の希望通りにはならないという弊害がある。しかし、ドラフト会議の最も重要な目的というのは弱いチームの補強であるはずなので、実力のある大物新人選手が強い人気球団に入ってしまったら、もっと強いチームが強くなって、弱いチームは大物新人選手を獲得できないから、強いチームと弱いチームの差がますます開くだけになってしまう。これでは、ドラフト会議を開く意味が失われてしまっている。

 

だから、プロ野球のドラフト会議は1位指名の選手も完全ウェーバー制度にして、前年度下位のチームが大物選手を指名したら、前年度上位のチームは指名できないようにする方がドラフトの目的にかなっている。前年度優勝の強いチームにまた大物新人選手が入ったら、昭和時代の巨人、平成初期の頃の西武、数年前までのソフトバンクのように強いチームがますます強くなるだけである。これではドラフト会議の目的が失われてしまう。