- 全国高校野球は朝日新聞が始めた大会だが、選抜高校野球は大阪毎日新聞が始めた大会だから、どうしても近畿地方の高校を多く選抜する傾向がある。これは、何年も前から指摘されてる選抜大会の欠点である。
- 僕の個人情報を出すが、選抜の選考から漏れた仙台一高卒業である。仙台市内の高校事情でも仙台一高、二高という公立進学校生徒だと「すごいね」と言われて、一方でスポーツ系私立学校である仙台育英、東北高校の生徒だと「公立がダメで滑り止めで入ったんだね」と言われる。甲子園に出て来るようなスポーツ系私立学校が、勉強があまり出来ないのは全国共通だろうけど。
選抜高校野球の出場高校が1月26日に発表された。初めにことわっておくが、僕は選手の疲労、特に投手の酷使を全く考えていない高校野球にはあまり興味がないアンチ高校野球派の人間である。でも、どうしても書かないといけない事情ができたので選抜の選考について書こうと思う。
写真は石川県の能登半島の輪島市にある日本航空石川高校。選抜高校野球の選考対象になる高校野球秋季大会があったのは去年の秋だから、正月の地震は関係なかったが、被災地の高校が選抜高校野球に出れるのは被災地を励ますと思う。
全国高校野球は朝日新聞が始めた大会だが、選抜高校野球は大阪毎日新聞が始めた大会だから、どうしても近畿地方の高校を多く選抜する傾向がある。これは、何年も前から指摘されてる選抜大会の欠点である。
それで、僕が言いたいことの本題だが、やはり選抜高校野球というのは大阪毎日新聞が主催をしているので、近畿地方の高校が優先的に選ばれるということである。東北と北海道は合わせても4校しか選抜されないが、近畿からはいつも6校も選ばれる。今回は21世紀枠も合わせて、和歌山県からは耐久高校と田辺高校というふうに2校も選ばれてる。さらに、高校野球は兵庫県にある甲子園球場で開催されるから、やはり、近畿の高校が多くないと盛り上がらないのだろう。これは、夏の大会についても言えることで、兵庫県にある甲子園球場でずーっと開催しているから、PL学園、大阪桐蔭、天理、智弁和歌山というふうに、近畿地方の高校ばかりが強くなって、関西地方出身のプロ野球選手が異常に多いという事実になっている。
僕の個人情報を出してしまうが、僕は宮城県仙台市内にある仙台一高卒業で、去年の秋季大会で母校は東北大会で優勝した八戸学院光星高校に2-5で負けたから、恐らく、21世紀枠で選抜されると期待していた。選抜出場の発表以前にもマスコミも「21世紀枠は和歌山の田辺高校と宮城の仙台一高が競っているが、和歌山からは2校選抜になることはないと思うので、地域性と話題性を考えると宮城県でも一二を争う仙台一高が有利だろう」と書いてあった。ところが、ふたを開けると和歌山からは2校も選抜されて田辺高校が21世紀枠に入った。
この理由はやはり、高校野球は大阪毎日新聞が主催だから、和歌山県の田辺高校には日帰りで取材が出来るが、東北の宮城県にある仙台一高の方は、東北地方にある毎日新聞系マスコミが報道したことを聞いているだけなので、情報量が少ないのだろう。仙台一高野球部で3年間部活動をしながら東京大学、東北大学に入った高校球児がいるというニュースを知っていたら、絶対に仙台一高が選抜されただろう。僕の高校時代の友達でも、軟式野球部で投手を3年間しながら一浪して東京大学法学部に入学して、今は国土交通省で重要な仕事をしている人がいる。
僕の個人情報を出すが、選抜の選考から漏れた仙台一高卒業である。仙台市内の高校事情でも仙台一高、二高という公立進学校生徒だと「すごいね」と言われて、一方でスポーツ系私立学校である仙台育英、東北高校の生徒だと「公立がダメで滑り止めで入ったんだね」と言われる。甲子園に出て来るようなスポーツ系私立学校が、勉強があまり出来ないのは全国共通だろうけど。
実は言うと仙台市内の高校受験事情でも、仙台一高、二高に入学の高校生は「すごいな。よく進学校に入れたな」と言われて、一方でスポーツ系私立高校である仙台育英か東北高校に入学の高校生は「滑り止めで合格したんだね。残念だったね」と言われるのである。まあ、スポーツが盛んな私立高校があまり勉強はできないというのは、全国どこでも同じだと思うけど。だから、高野連は高校野球は建前では文武両道を目指しているから、ある程度勉強ができる公立高校が甲子園に出て来るのが好ましいと公言している。(苦笑)
ネットでも仙台一高が選抜されないのはおかしいという報道が見られて、「東北大会で八学光星とほぼ互角の試合をした仙台一高が選抜されないのはおかしい。和歌山県から2校も選抜されたのは、地域的に偏っている」という意見が出ていて、ちょっと炎上もしているようだ。
僕の母校とか個人情報も書いてしまったが、やはり高校野球が嫌いであっても母校が甲子園に行くチャンスを逃したのは悔しいものである。仙台一高は選抜は初出場になるが、夏の全国大会は昭和25年に出場をしていて、その時は、1回戦でのちにプロ野球選手になる大沢親分こと大沢啓二氏がエース投手だった神奈川商工に、3-11で負けている。要するにクジ運が悪かったのである。(苦笑)