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来年からは高校野球のやり方をよく考えて違う方法でするべきだ

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夏の高校野球をやっているけど、「この酷暑の中、プレイしている球児か応援している高校生が熱中症で倒れるのではないかと心配だ。高校野球の開催方法を変えるべきでは?」という批判的な意見がかなりある。

 

 

今は夏の全国高校野球大会を甲子園でやっているけど、ネットのニュース、コラムでは朝日新聞は高校野球を主催しているから高校野球を褒める記事ばかりを書いているが、科学的にスポーツを研究しているスポーツ専門家、スポーツ評論家などは、真夏の酷暑の時期にドーム球場でも涼しい北東北、北海道でもなくて、日中の最高気温が35度ほどになる兵庫県西宮市の甲子園球場で開催していることを批判している人が多い。

 

僕は父が大手銀行勤務だったので今は東北の仙台市在住だが、小学校6年生の時は父が銀行の大阪支店に勤務していたので西宮市に住んでいて、甲子園球場まで自転車で20分くらいで行ける所に住んでいた。小学校の行事で6年生全員で、甲子園球場まで歩いて行ったこともある。

 

過去に「日本の高校野球のような大会はドイツではあり得ない」という記事を書いたことがあるが、その記事から文章を抜粋して紹介する。

 

deutschland-lab.hatenablog.com

 

 

僕は小学校6年生の時に甲子園球場の近くに住んでいたが、友達を誘って高校野球観戦に行こうとしたら、ほとんどの友達に「このクソ暑いのに、甲子園で高校野球を見るのなんて嫌だ。」と言われて断られてしまった。

 

 

 西宮に住んで小学校に通った時にこんなことがあった。夏の全国大会が始まると、当然、クラスの友達と夏の甲子園を見に行こうと何人かを誘ったけど、すると、ほとんどの友達に、
「この暑いのに甲子園なんかで高校野球なんか見たくない。高校野球というのは、クーラーの効いた家でかき氷を食べながら見るもんやで。そうか、G(僕のこと)は広島から1月に引っ越してきたばかりやから、甲子園で高校野球を見たいんか?おれたち、もう、何度も甲子園に行ってるから見飽きたからな。他の奴と行けや」
と言われて、ほとんどみんなに断られてしまった。

それで、父と一緒に夏の大会の準決勝の試合(早実の荒木大輔が出ていた試合)を見に行って内野席の前の方に座ったら、気温が35度もあって1回が終わった時点でもう帰りたくなってきた。でも父が、
「せっかくお金を払って球場に入ったんだから、試合終了まで見ろ」
と言ったので、すごく暑いのを我慢して終わりまで見た。でも、球場を離れる時に、大の野球ファンの父ですら、
「高校野球は甲子園球場で見るものではないな。やっぱり、家でビールでも飲みながら見るのが一番いいな」
と言い出すほど、父も暑さにバテていたようだった。

 

 

甲子園球場の地元の阪神地区に住む人たちは、「夏の高校野球はクーラーの効いた自分の家でアイスを食べながら見るのが最高だ」ということをよく知っており、あまり真夏の甲子園球場に見に行く人はいないようだった。

 

 

つまり、僕は小学校5年生の3学期に西宮市に引っ越してきたのだが、驚いたのは甲子園球場の地元に住む同級生の多くは、「高校野球は酷暑の下で甲子園球場で見るべきではなくて、クーラーの効いた自分の家でアイスを食べながら見るのが正しい」という高校野球の観戦方法をよく知っているので、気温が30度を超えてるのに甲子園球場で観戦するのは、日射病か熱中症になるために行くようなもんだ」ということをよく知っていたのだった。だから、僕が小学校6年生の時は決勝戦で横浜高校の愛甲と、早稲田実業の荒木が投げ合った試合だったが、結局甲子園に見に行ったのは早実の準決勝の試合だけだった。

 

これほど甲子園球場の近くに住む西宮市民が甲子園球場で行われる高校野球を冷めた目で見ているのには、僕もかなり驚いたのだが、これはやはり、京都市民が金閣寺、清水寺などを実はいうと2回くらいしか見たことがないとか、東京都民がディズニーランドに2会くらいしか行ったことがないのと同じなのだろう。「いつでも見に行ける」となると、案外近所に住む人たちは見に行かないのである。真夏の高校野球の場合はこれにさらに酷暑もあるので、阪神地方に住む人たちは「甲子園に高校野球を見に行ったことがあるけど、あまりの暑さに日射病で倒れそうになった。高校野球はクーラーの効いた自分の家で見るものだ」という感想を抱いてる人が多い。(苦笑)