Deutschland-Lab

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NHKのドキュメントでドイツは戦争を反省してるが日本はしてないというものがあった

深夜にNHKを見ていたら映像の世紀という現代史の歴史ドキュメントをやっていて、「第二次大戦後にドイツはよく戦争犯罪と向き合ってるが日本は向き合ってない」という全くデタラメな内容だった。見ていて腹が立った。

 

 

数日前にNHKの深夜の番組で「映像バタフライエフェクト・映像の世紀」という番組を何となく見ていたら、それはとんでもない内容のドキュメントであり、第二次大戦の後の日本とドイツを比較していて、ドイツは戦後に戦争の犯罪とよく向き合っているが、日本は向き合ってないという映像を意図的に流したクソ左翼ドキュだった。すごく腹が立って50インチ画面テレビにリモコンを投げつけたい衝動に駆られた。

 

まず、日本とドイツの戦後の様子が映って、東京裁判の後の東京で市民にインタビューをしてどういう感想を抱いているかという質問をしていた。「戦犯になった人たちだけではなくて日本人全員の責任だ」、「戦犯たちに強い怒りを覚える」、「勝者が敗者を裁くなんておかしな裁判だ」、などの感想があった。

 

次に死刑になった以外のA級戦犯のその後だが、ある元A級戦犯が「この裁判はおかしい。私以外にも戦争中に犯罪を行った人はいるし、連合国もたくさんの戦争犯罪を行っている。それに、戦後はアメリカが日本を植民地のように扱っている。我々戦争犯罪人として逮捕され者たちは生贄にされた」と言って、戦争裁判を批判していた。開戦時の東條英機首相時の大蔵大臣だった賀屋興宣は戦後は再び大蔵大臣となって、高度経済成長の達成に貢献した映像が流れた。

 

問題はこの後でナレーションが、「日本が戦争犯罪とよく向き合っていない時期にドイツではヴィリー・ブラント首相が国会でこのような演説をしました」と言って、ブラント首相が「過去の戦争犯罪とよく向き合い、よく教育するべきである。それをしないとドイツの将来はない。ドイツ人は過去の戦争犯罪を反省して受け入れないといけない」という演説を国会で行った。このドキュは日本は第二次大戦の犯罪と向き合ってないがドイツは向き合っているという、偏ったことを伝えるドキュだから、このブラント首相の演説に対するドイツ人の反応という映像は何も流れなかった。

 

 

このドキュメントは日本の左翼系が好きな「ドイツを見習え」という内容だが、実際にはドイツでは元武装親衛隊員の軍人が亡くなると大勢のドイツ人が参列したり、ドイツ人に質問をしても「外国人を排斥するネオナチの動きも多いし、あまり戦争犯罪とは上手く向き合えてない」と答える人が多い。

 

 

僕のドイツ人の友達数人に数年前に「日本はアジア各国と過去の戦争犯罪で揉めているけれど、ドイツはよく向き合っているのか?」と質問したら、みんなが首を横に振って、「あまりよく向き合えていないね。ドイツというかヨーロッパ全体にまだユダヤ人とアラブ人などを排斥する、ネオナチの動きが活発だしね」と言っていた。

 

一つの具体的な例として元武装SSの大物将軍だったヨーゼフ・ディートリッヒが亡くなった時の葬儀の様子を、ウィキペディアの説明から抜粋する。上の写真はディートリッヒが亡くなった時の盛大になった葬式。戦後のドイツでは強制収容所でユダヤ人などの虐待を行っていた一般親衛隊員が亡くなった時はさすがに多くの人は集まらなかったが、戦場で戦闘部隊として戦っていた武装親衛隊員が亡くなった時には、多くの人が集まって大きな葬儀になることが多かった。

 

ja.wikipedia.org

 

その後はルートヴィヒスブルクで余生を送った[97]パウル・ハウサー元親衛隊上級大将と共に旧武装親衛隊員相互扶助協会の活動に従事[92]。1966年4月にルートヴィヒスブルクにて死去。74歳であった[92]

彼の葬儀についてルートヴィヒスブルク市は公共施設を貸すことを拒否したが[97]、7,000人もの人々が参列した盛大な葬儀となった[99]。その中にはドイツ、オーストリア、オランダフィンランドなどから駆け付けてきた元武装親衛隊員たち4,000人も含まれていた[97]

 

ディートリッヒが亡くなった時以外にも、元武装SS中佐のオットー・スコルツェニーが1975年にスペインのマドリ―で亡くなった時にも多くの人たちが集まり、右手を上げるナチス式の敬礼までして故人の棺を墓地へと見送った。

 

これが、ネットに書いてある戦後のドイツの戦争犯罪と向き合うことの事実であり、僕が深夜に見たNHK制作の映像の世紀というドキュは意図的に、日本は戦後に戦争犯罪を反省してないがドイツは反省しているという事実を押し付けたものだとわかるだろう。だから、僕はリモコンをテレビの画面に投げつけたいような衝動に駆られたのだった。また、ドイツ人がこれを見たら苦笑いをして「デタラメなドキュメントだ」というだろう。こんなくだらないドキュメントよりも、深夜だから映像散歩とかでドイツの美しい街角の風景を流していた方がよっぽどマシだった。(笑)