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もうホロコースト映画を見てもユダヤ人には同情できない

国連憲章」と書かれた紙を総会で細断…イスラエル大使、パレスチナ加盟支持の決議案に反発 : 読売新聞

この記事はホロコーストを否定するものではなくて、戦後のユダヤ人国家であるイスラエルが米英の軍事支援を受けて、中東で長年アラブ人を迫害していることを批判することを書いている。

 

 

初めにかいておくけれども、このブログ記事は決してホロコーストはなかったとか、そういう歴史修正の記事ではない。ホロコーストはあってユダヤ人が600万人虐殺されたのはかわいそうだけれども、1948年にイスラエルが建国されて以後のイスラエルに住むユダヤ人の行動には腹が立つという記事である。断っておくが、今のイスラエルの法律だとイスラエル人=イスラエル領内に住むユダヤ人だけとなっている。

 

5月10日の国連総会でパレスチナの国連加盟が認められたので、イスラエルのエルダン国連大使は国連憲章をシュレッダーにかけるパフォーマンスを壇上で行い、「恥を知れ」と最後に言った。しかし、イギリスの棄権、アメリカの反対を除くと日本を含む143か国がパレスチナの国連参加を承認することになったので、イスラエルを軍事的に援助する米英はかなり窮地に追い込まれた。

 

 

ドイツでおばあさんが杉原千畝氏に命のビザを貰ったのでホロコーストを生き延びたというドイツ人女性に会ったが、彼女の家族は戦後にイスラエルを建国したユダヤ人が周りのアラブ人国家と戦争を始めたので失望して、ユダヤ教からキリスト教に改宗をしていた。

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僕はこのブログを書き始めた初期に、「杉原千畝さんがおばあさんを助けてくれた」というドイツ人女性に会った」という記事を書いたが、ドイツを旅行した時に「第二次大戦中に私のおばあさんはリトアニアで杉原千畝さんの命のビザに助けられた」という女子大生に会った。その女性と知り合ったのはドイツに旅行する前に出来れば現地で若い女性と話をしたいと思い、審査の厳しい出会い系サイトでドイツ人女性を探していると「杉原千畝を知っている日本人男性に会いたい」と彼女のプロフィールに書いてあったので、それで、ハノーファー駅前で待ち合わせをして会うことにしたのだった。

 

でも、上にあげた過去のブログ記事を読めばわかるが、彼女はナチスドイツがいかに残酷だったかということではなくて、彼女の家族は1948年のイスラエル建国以来、ナチスドイツと同じようにイスラエルが周りのアラブ諸国と戦争を始めてしまい、ユダヤ人の国を建国するために米英から軍事援助を受けて軍事国家を作って、アラブ人の家を壊して殺して軍事力でユダヤ人安住の土地を中東に作っていることに嫌気が差して、それで、家族で話し合ってユダヤ教徒をやめてキリスト教徒に改宗することに決めたと語ってくれた。

 

さらに、今では彼女の家族とヨーロッパにいるユダヤ人平和主義者の関心はホロコーストがいかに残酷だったかという思い出話ではなくて、いつになったらユダヤ人国家のイスラエルは中東のパレスチナでアラブ人迫害を止めて、平和に共存できるのかということに関心が移っているということも教えてくれた。このように米英の支援を受けたイスラエル軍の中東での軍事活動については、身内であるユダヤ人の平和主義者からも批判の声があがっているのである。

 

 

1993年のオスロ合意でイスラエルとパレスチナは和平協定に調印したが、この合意に調印したイスラエルのラビン首相が後にユダヤ人過激派の青年に暗殺されてしまったので、中東の和平は未だに出口が見えない状態にある。

 

 

そもそも、1993年8月のオスロ合意でイスラエルは占領地域から撤退をしてパレスチナという国を承認するということが決まったのだが、オスロ合意に調印をしてノーベル平和賞を貰った当時のラビン首相を1995年11月に暗殺をしたのは、ユダヤ人過激派の青年である。

 

こうして見てみると、戦後にイスラエルにヨーロッパから移住したユダヤ人たちはナチスドイツと同じ様なことを中東に住むアラブ人に対して行っている。だから、もうハリウッドが作ったホロコースト映画を見ても、虐待されていたユダヤ人にはあまり同情できない。ホロコーストを生き残ったユダヤ人たちが特に米英政府の支援を受けて中東に移住をして、そしてイスラエルという軍事国家を建国して周囲のアラブ諸国と戦争を始めて、もう既に70年以上も経っているのである。アメリカと西ヨーロッパ諸国にとってはイスラエルというのはイスラム教徒のアラブ諸国の中のキリスト教系国家の基地のようなものだろうが、イスラム教とキリスト教との戦争には興味がない日本人にとってはどちらとも深く関わりたくない。