私はドイツ語検定準1級(僕が受験をした当時は2級だったが、その後、級の見直しがあって2級は準1級になった)に2006年冬に1回の受験で合格したが、その勉強法はあまり文法を重視したものではなかった。文法重視にすると短期間でマスターできるかもしれないが、かなり辛い勉強法になる。だから、「2級に合格出来たらラッキーだな」という気持ちで2級を受験したので、時間があったら勉強するというようなリラックスした勉強法だった。
ドイツ語の効率的な学習についての体験談。
まずは私の場合はドイツ軍マニアだったから、第二次世界大戦のドイツ軍に関係する言葉から覚えていった。また、1997年9月にナチスドイツに関係する軍事博物館、軍事的遺跡、ヒトラーの山荘があったベルヒテスガーデンなどを訪れたから、そこでもらったパンプレットなどを翻訳することから始めた。まずは自分の興味ある分野から始めるのが、一番自分にあった勉強法である。中学、高校の受験英語というのはあまり学生に興味がないようなアメリカ、イギリスの政治、文化、歴史などを教科書に載せて、文法と長文読解を中心の詰め込み式で教えるから挫折する生徒が多くなる。
ドイツ語の軍事用語
- Panzerkampfwagen-戦車,装甲戦闘車輛
- Sonderkraftfahrzeug-特殊車輛番号
- PanzerabwehrKanone-対戦車砲
- KampfwagenKanone-戦車砲
- SturmKanone-突撃加農砲
- Sturmgeschütz-突撃砲
- Selbstfahrlafette-自走砲
- Panzerbefehlswagen-指揮戦車
- Panzerbergewagen-装甲回収車
- Panzerbeobachtungswagen-観測用戦車
- Panzerjäger-戦車駆逐車
- Jagdpanzer-駆逐戦車
また、私はスポーツ観戦マニアでもあるから、ドイツ語のサッカー用語も覚えた。ドイツ語のサッカー用語を覚えてから、ブンデスリーガをネットでラジオで聞くことが出来るので、それを毎週聞くようにした。そうしたら、ドイツ語のリスニング能力が上がった。ドイツ語のサッカー用語については、検索すればいくらでも見つかるので割愛する。とにかく、まずは自分の興味がある分野から始めるのがよい。
ドイツ語の学習は難しい?初心者がつまずくことが多いポイント。
ドイツ語学習の際は男性、中性、女性という性の変化以外にも、1格、2格、3格、4格という格変化の違いというややこしい変化がある。でも、ドイツ人家庭にホームステイしてドイツ語を勉強した時には、ドイツ人たちはこの複雑な格変化の違いをずーっとドイツ語を話しているうちに無意識のうちに出来るようになると言っていた。これは、日本人が日本語の文法を知らなくても日本語がしゃべれるのと全く同じことである。要するに、ネイティブのドイツ人たちは、ドイツ語を生まれてから毎日ずっと使っているうちに自然と名詞の性、格変化などをわかるようになるのだ。外国語の学習は「習うより慣れろ」と言われているから、外国人学習者である日本人もなるべく多くのドイツ語に接しているうちに名詞の性、格変化などもわかるようになると思う。
ドイツ語の定冠詞の格変化
格 単数 複数
男性 女性 中性
主格 (1) der Vater die Mutter das Kind die Briefe
属格 (2) des Vaters der Mutter des Kindes der Briefe
与格 (3) dem Vater der Mutter dem Kind den Briefen
対格 (4) den Vater die Mutter das Kind die Briefe
こういう表がドイツ語の辞書にはあるが、こういうのをいきなり暗記しようとするからドイツ語の勉強が面白くなくなる。私の場合はまずドイツ軍に関する本、パンフレットなどを翻訳して、さらにドイツ人家庭にホームステイをしてその家族とドイツ軍の話、ドイツサッカーの話など、興味のあることについて会話をすることによってドイツ語を覚えていった。重要なのは暗記しようとするよりも、自然な会話の中で名詞の性、格変化、動詞の不規則変化などを覚えることである。
まずは簡単な言葉、自分の興味がある分野からドイツ語を学習しよう。
あと、「言語学習は汚い言葉、下ネタから」という言葉があるが、やはり、英語の学習でも[F〇ck][Son of a Bitch]という言葉はまず誰でも覚える。こういう汚い言葉はどんなハリウッド映画でも必ず出てくるからである。日本語を勉強している外国人たちも、一番早く覚えるのは「ばか、あほ」というような他人を罵る言葉だという。僕とメル友だった日本語を学習していたドイツ人女子大生も、「日本語の罵り言葉、汚い言葉、俗語などを教えてくれない?そういう言葉は日本語の辞書には載ってないけど、私は是非知りたいの」とメールで書いてきた。だから、「チョーイケてる」「マジ、ムカつく」とかいう若い日本女性が使う言葉を教えてあげた。やはり、どこの国の人でもそういう面白い外国語の表現を知りたいのだろう。(笑)
しかし、よく思い出してみれば、我々日本人も子供の頃に日本語を親から教えてもらった時、小学校1年で国語の授業で習った時に、いきなり政治経済ニュースなどを習った人はいないと思う。私の世代だとまずはテレビでドリフターズのお笑い番組などを見て、それで面白くて楽しい言葉から覚えた。その後、私の場合は鉄道マニアだったから、次に覚えたのは電車の名前、駅の名前などだった。漢字も同じように鉄道の本、時刻表などを身ながら、全国の駅の名前から覚えていった。
【習うより慣れる】ドイツ人の友達をつくって、交流をすることはとても重要。
しかしながら、やはり外国語習得の最も早い方法は、やはり、その国の友達をたくさん作り、できれば、ガールフレンドを作ってお互いに教えあうことだろう。僕の場合もドイツ人の若い女性と会話をしていた時は、格段にドイツ語が上達をした。(笑)
今はインターネットがあるので国際交流サイト、フェイスブックの日独交流コミュニティなどで、けっこう簡単にドイツ人の友達を見つけることが出来る。ドイツ人の中には日本語を勉強している人がいるから、そういう人たちと交流をすることはドイツ語勉強で大いに役に立つだろう。
まとめ
- まずは簡単な言葉、自分の興味がある分野からドイツ語を覚えよう
- 日本かドイツ語圏に住むドイツ人の友達をつくって、メール、ネットなどで交流をすることもとても効果がある勉強法。