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ドイツファン、サッカーファンが見るべき映画、「キーパー ある兵士の奇跡」。

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23日(金曜日)から全国で封切られる「キーパー ある兵士の奇跡」は、ドイツファン、サッカーファンなら絶対に見るべき実話に基づいた映画である。

 

今、『鬼滅の刃』を旅行先の名古屋の映画館で見たけど、こういうファンタジー映画は、味方も敵もいくらでも増やせるというのが、僕のように歴史的事実にこだわるメンタルの性格の人間には、受け入れ難い面がある。簡単に言うと、1945年1月の時点で仮に戦えるナチスドイツ軍の戦車はたったの1000台ほどだったとしても、ファンタジー映画ならこれを10,000台以上に増やして、東西から圧倒的な戦力で攻めてくる連合軍に対して大規模な反攻に出て形成を逆転することすら出来る。ここがファンタジー映画のずるい点かもしれない。史実に基づく映画はそんなことは出来ない。(苦笑)


それで、題名にも書いたように、ドイツ軍マニアに是非見てほしい映画がある。今週の金曜日から全国で公開される『キーパー ある兵士の奇跡』という映画だ。第二次世界大戦中にナチスドイツ軍の空挺部隊兵士で、騎士鉄十字勲章まで授賞したトラウトマンという軍曹がイギリス軍の捕虜となり、収容所でキーパーとしてサッカーをブレイしているとすごく上手なので、終戦後に地元のセイント・ヘレンというアマチュアチームの監督からスカウトされる。写真上はマンチェスター・シティのスタジアム内に立つこの映画の主人公のベルト・トラウトマンの銅像。

 

しかし、当然ながら、イギリスに逃げてきたユダヤ人を始めとして、ドイツを憎むイギリス全土の人達からあらゆる誹謗中傷、嫌がらせを受ける。トラウトマン自身も旧敵国であるセント・ヘレンでのキャリアを断念しようとするが、彼の才能を認めるチームの監督は「ナチスドイツの戦争犯罪と彼は関係ない』と言って守り、監督の娘はトラウトマンと恋に落ちて結婚をする。妻の愛情と妻の家族のサポートが、イギリスでのトラウトマンのキャリアを支え続けることになる。

 

当然ながら、旧ナチスドイツ兵士に対してイギリスのサッカーファンたちの態度は初めは冷たかったが、トラウトマンのプレイを見るうちに彼を応援するファンが増えていった。

 

チームのサポーターたちも、元ナチスドイツ兵のトラウトマンに冷たかったが、プレイを見るうちに変わっていく。その後、この地域の人気クラブでありイングランドのプロリーグでプレイしているマンチェスター・シティからオファーを受けて、プロチームでプレイするまでになる。マンCという人気があるプロクラブでプレイを始めたが、ここでも元ナチスドイツ兵に対する憎しみは強く、マンチェスター地区のユダヤ人コミュニティも反発するが、彼の試合でのプレイを見た後は観客は総立ちのスタンディングオベーションで彼を歓迎する。ユダヤ人コミュも彼に対する非難をやめる。この映画の詳しいことは映画のオフィシャルサイトがあるので、映画『キーパー ある兵士の奇跡』で検索すればわかる。

 

この映画は実話であり、ドイツとイングランドではマンCで大活躍をしたトラウトマンを知っている人はすごく多いので、サッカーが人気があるヨーロッパでは既に去年に封切りになっていて、ドイツとイギリスては大ヒットした。だが、サッカー後進国の日本ては、日本ではあまりヒットしない映画と判断されて公開が遅れたのかもしれない。

 

子供の頃からドイツ軍マニアの僕は、去年にドイツでこの映画が封切られた時からこの映画を知っており、ずーっと日本での公開を待っていた。

 

しかし、子供の頃からドイツ軍マニアの僕は1年半ほど前からこの映画を知っており、ずーっと見たいと思っていた。主人公のトラウトマンの人生については、英語とドイツ語のウィキペディアを見て調べた。今から映画を見るのが楽しみだ。映画が公開されるので、『トラウトマン キーパー』で検索すると、トラウトマンについて詳しい説明サイトがある。

 

それで、スポーツをドラマとした映画では「野球映画なのに、肝心な野球試合のシーンが全く迫力がなかった」などとということはよく言われていて、サッカー映画でもサッカー試合のシーンで同じようなことが言われることがある。でも、この映画の公式サイトとYOUTUBEを見た限りでは、サッカー試合のシーンはかなりよく出来ているようである。

 

さらに、もっと多くの写真をこのブログ記事に貼りたかったが、公開直前の映画に関する記事なので著作権の関係で映画シーンの写真は貼れなかったし、あまり映画の内容をネタバレするほど書くことは出来なかった。(苦笑)