- 2013年に日本一になった時は、田中が先発した時は必ず打線が援護したのに、今シーズンは逆に田中が先発する時は援護できなかった打線。
- 2013年に日本一になった時は2人の外国人選手が大活躍をしたが、今シーズンは外国人選手が全く活躍しなかった。これは大誤算だった。
- 9月初めに抑えの松井祐樹が故障して、それ以後復帰できなかった。松井の故障とともにチームの中継ぎと抑えの勝利の方程式が崩れた。
先週末で今シーズンのプロ野球試合がほぼ終わって、仙台市民の僕が応援する東北楽天ゴールデンイーグルスは3位が確定した。あとはオリックスか千葉ロッテのどちらが優勝するかが決まるだけになった。そこで、今日は2月のキャンプの頃にメジャーから田中将大が楽天に復帰することが決まり、シーズン開幕前は解説者の多くが、「楽天とソフトバンクの優勝争いになるだろうが、最終的には田中が復帰した楽天が優勝するだろう」と予想したのに、9月優勝初めに連敗をするとそのまま3位に沈んでしまった、東北楽天の今シーズンを振り返ってみようと思う。
2013年に日本一になった時は、田中が先発した時は必ず打線が援護したのに、今シーズンは逆に田中が先発する時は援護できなかった打線。
上に書いた見出しのとおり、2013年に東北楽天が球団創設から9年目に初めて日本一になった時には、田中将大は24勝0敗という記録だった。これは、規定投球回数に到達した先発投手で、10勝以上して1回も負けないという日本プロ野球初の記録だった。これほど打線の援護が田中が投げた時にはあったのに、今シーズンは田中はなぜか4勝8敗という低調な記録に終わっている。しかし、田中の防御率は3.11であり、決してそんなに悪いわけではない。他のチームでは田中と同じほどの防御率なのに10勝している投手もいる。だから、田中の調子が悪かったというよりも、田中が投げる時に打線の援護が少なかったことが田中が勝てなかった原因だろう。
2013年に田中が24連勝をした時と比べると、今の楽天の打線はかなり変わっている。捕手は嶋だったが今は太田か炭谷であり、2013年の主軸選手は外国人のA・ジョーンズとマギーだったが、今シーズンは外国人選手はほとんど活躍せず、主軸は日本人の浅村、鈴木大地、島内、茂木などである。この辺の日本人選手中心の打線と先発投手田中の相性というのは、来期に向けて調整しなければならない。
2013年に日本一になった時は2人の外国人選手が大活躍をしたが、今シーズンは外国人選手が全く活躍しなかった。これは大誤算だった。
これも、この見出しを見るだけでよくわかるだろう。2013年に楽天が日本一になった時には、アンドリュー・ジョーンズ、マギーという2人の外国人が主軸を打って、打線を強力に引っ張ったが、今シーズンに楽天に在籍したディクソン、カスティージョの2人はたまにスタメンか代打で出るだけであって、規程打席数には遠く及ばなかった。2013人の2人のような大活躍はしなくても、せめて、打率270、ホームラン25本、打点70くらいの右打ち外国人の選手がいたら、楽天の勝ちゲームが10~15試合は増えたはずだ。つまり、そういう外国人選手がいたら楽天はパリーグで優勝できははずだった。外国人選手が2人ともはずれというのは大きな誤算だった。来期はメジャーか3Aから信頼できる外国人を連れてきて、打線を強化しないといけない。
9月初めに抑えの松井祐樹が故障して、それ以後復帰できなかった。松井の故障とともにチームの中継ぎと抑えの勝利の方程式が崩れた。
これも、パリーグの試合を見てる人なら見出しを読めばすぐにわかるだろう。やはり、絶対的な守護神で8月途中までに既に24セーブをあげていて、防御率も0点台だった抑えの投手がケガで長期離脱となると、チームに与えた悪影響は大きすぎた。松井のケガとともに楽天投手陣の勝利の方程式が崩れて、終盤に2、3点差で勝っていても安全できなくなってしまった。松井がいない時は宋、酒居などが変りに抑えになったが、やはり、1点差2点差のリードを守れない時があった。でも、レギュラーの主力選手がケガで抜けてる時というのは控えの選手にとってはチャンスのはずなので、松井が抜けた穴を埋めれる他の投手が出てこなかったのは残念だった。あるいは、後からの結果論ではあるが、松井がいない時期には例えば則本を抑えに回して、先発投手に若手の投手を起用するという方法もあったと思う。
以上、今日は東北楽天がパリーグで優勝できずに3位に終わった原因を探ってみました。別に楽天ファンでないプロ野球ファンも、「田中がヤンキースから帰ってきたから、パリーグは楽天が優勝するだろう」と予想をしていた人は多かったと思います。今季の楽天は3位という結果に終わりましたが、来季はリーグ優勝して日本一になれるように、調整と補強をしてもらいたいです。