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南米ボリビアの農園にいた時に犬はとても賢いことに気づいた

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最近は、南米のボリビアの農園に滞在した時のことを書いてますが、こちらの方のブログ記事もアクセスが多いようなので、今日もボリビアにいた時に体験した珍しい出来事を書こうと思います。ドイツに関する記事はまた後日に書きます。

 

 

ボリビアの農園に滞在した時に、農園には番犬が数匹いたが、犬はとても賢いことに気づいた。

 

ボリビア第2の都市であるサンタクルス市から約200キロ離れた草原に、当時僕が勤務する建設会社は農園を持っていて、それで農園に約3か月滞在した時の出来事について今はブログ記事に書いてる。

 

ある日、農園で現地採用のボリビア人農夫たちの許可をもらって、小口径のライフル銃を撃たせてもらった。「何発撃ったらいいの?」ということを質問したら、「そのライフルの弾ならいくらでもあるから、100発ほどは撃ってもいいよ。でも、絶対に人に向けて撃たないように。ボリビア人はライフル射撃に慣れてるけど、日本人は射撃が下手だから怖いんだ」と注意された。(笑)

 

それで、初めは鳥などの動く標的ではなくて、まずは薄いタイルを練習として射撃して割っていこうと思って、使わないタイルを数枚用意した。「バーン!」という射撃音がしてタイルに銃弾が命中して割れると、とても気分がよかった。僕は子供の頃から軍事マニアだったから戦争映画をたくさん見ていたので、ずーっと本物の銃を撃ってみたいと思っていたからその夢がかなったのだった。

 

そこですごくびっくりしたのは、銃の射撃音を同時に農園に5匹ほどいた番犬兼猟犬の犬が「ワンワンワンワン!」という鳴き声と共に飛び出してきて、タイルが割れた辺りに「獲物」がいないのか探し始めたのだった。そしてその後に僕の周りに、「ク~ン、ク~ン」という甘えるような声をあげながら群がってきた。僕は実は言うと幼稚園と小学校の時に野良犬に100メートル以上追いかけられたことがあり、すごく犬が嫌いだった。犬が好きな友達から「犬は人間になついて甘える習性があるから、人間を見るとついてくるんだよ。別に噛んだりはしないよ。もちろん、例外の変な野良犬もいるけど」と教えられたことがあるが、それでも犬には人間の言葉が全く通じないから犬が怖かった。

 

でも、ここボリビアの犬たちはみんなよく農夫によって調教されていて、人間に仕えるようになっており全く危険はなかった。僕の手と足をペロペロと舌で舐めて甘える犬もいた。それで、僕がライフル銃でタイルを割るという射撃の練習をしている間は、犬はその様子を近くで座って見ていた。「そのうち何か『獲物』が出るかもしれない」などと期待していたのだろう。でも、いつまで経っても「獲物」が出ないことがわかると、元の場所に帰ってしまった。

 

上に貼った写真は海外の猟犬だが、うちの農園の猟犬兼番犬の犬たちは雑種だったので、こんなに立派な血統書付きみたいな犬ではなかった。でも、猟犬兼番犬としては十分に働いていた。

 

 

農園の事務所にはサンダカンという大人の雄犬と、セピジンという子供の雄犬がいた。現地採用のインディオが2匹を調教をしていた。

 

 

今まで書いた話はサンタクルス市から約200キロ離れた農園での出来事だが、サンタクルス市から約5キロ離れたコトカという町に農園の事務所があった。そこにも番犬が2匹いた。父親の犬と子犬だった。子犬はまだ番犬としてあまり役に立ってなかったが、父親犬は大柄で人間に食いついて傷つけるほどの力強さがあった。もちろん、農園の事務所の番犬として飼っているのだから、農園の事務所に置いてある車などの財産を盗みにくる侵入者を威嚇しないといけないので、それくらい怖くないといけないのだが。

 

それで、農園の事務所にはいた父親犬の方は名前をサンダカンといって、子犬の方はン前をセピジンといった。サンダカンは有名な日本映画の「サンダカン・八番館 望郷」から名付けられていて、セピジンはメキシコのコメディアンから名付けられていた。実はいうと、当時25歳の僕はまだ邦画「サンダカン・八番館 望郷」を見たことがなかったのだが、現地採用のボリビア人たちが既にこの名作日本映画を見たことがあることに驚いた。恐らくテレビ放送で見たか、現地の日本人従業員たちがレンタルビデオで見せたのだろう。

 

僕がまだ農園事務所に滞在を始めた頃は、当然ながら2匹の犬は僕のことを知らないから、離れに住んでいたインディオに夜間に連絡のために行こうとすると、2匹の犬から猛烈に吠えられたりした。でも、すぐに犬を調教しているインディオが離れの家から出てきて、2匹の番犬に「その日本人は仲間だから襲わないように」という合図をすると、吠えるのをやめたのだった。それでも、親犬のサンダカンの方は警戒をした目線で僕を睨むことがあったので、それにはすごく腹が立った。

 

犬の嗅覚は人間の数倍ある。農園の事務所でラーメンを食べて残り物を外に捨てようとドアを開けると、ドアの前に子犬が立っていた。

 

 

ある日、農園の事務所でインスタントラーメンを自分で調理して夕食として食べた。いつもは現地採用のボリビア人と一緒にどこかで外食をすることが多かったが、彼らが家族のことなどで忙しい時には、備蓄してあるインスタントラーメンを1人で料理して食べることがあった。それで、皿がなかったのでラーメンを鍋から食べて、食べ残しを庭に捨てようとドアを開けると、子犬のセピジンがまるで僕がラーメンの食べ残しを捨てることを知っていたかのように、ドアの前に立っていた。これはとても不思議なことだと思った。なぜなら事務所のドアは表と裏に2か所あり、さらに、事務所の建物から犬が休んでる所までは10メートル以上の距離があって、その間にマンゴの木とか色んな臭いの物があったからである。それでも、子犬のセピジンは事務所の表側のドアの前に、僕が来ることを知っていたかのように立っていたのだった。「お前、子犬のわりにはけっこう賢いんだな」と、セピジンにラーメンの残り物をあげながら言ったのだった。

 

日本の実家に帰ってから両親に、「ボリビアの農園で人間よりも犬、馬、牛の方が賢いかもしれないと気付いた」という話をすると、宮城県北の農家出身の父は「そんなの当たり前だ。お父さんは農家で育ったから人間よりも動物の方が賢いなんて、子供の頃から知っているよ。お前はボリビアの農園でそういうことに気づいて、本当によかったじゃないか」と笑って言っていた。