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ロシアはNATO軍はLGBTの寄せ集めと言ってる

 

 

 

ロシア政府は「NATO諸国はLGBT、障害者に理解を示していて、弱い人までが軍隊にいるので寄せ集めだ。一方でロシア軍には健全な人間しかいないので我々の方が強い」と宣伝している。

 

 

上の写真はドイツのベルリンでのLGBTのお祭りの様子だが、僕がネットで交流しているドイツ人女性のフェイスブックでの書き込みでこんなものがあった。「プーチン大統領を始めとするロシア政府と軍の幹部は、『NATO諸国とその他のウクライナ支持の民主主義諸国(日本を含む)はLGBTといういかがわしい連中までが軍隊におり、多様性を認めるとか言いながら変な人間までが軍隊にいるので、弱い人間の寄せ集めにすぎない。一方で我がロシア軍はLGBTなどは排除して、軍人は健全な男女だけしかいないので、彼らよりもまとまっていて強いのだ!』と宣伝している。そして、ゲイとレズのドイツ軍人が任務についてるコメディ動画を作成して笑いものにしている」。こういうことが書いてあって、実際にロシア政府が作成したお化粧をしたゲイとホモのドイツ連邦軍の軍人たちが、ジープに乗って戦場に向かってるコメディ動画がアップされていた。

 

 

かつて第二次大戦時の日本とドイツでもLGBTと障害者は虐待されていた。ドイツではナチス党の政策で同性愛、精神障害者ユダヤ人よりも先にガス室に送られて殺された。

 

 

こういう記事を見ると、ロシアは完全に第二次世界大戦の時のナチスドイツ、大日本帝国のような全体主義国家に戻ってしまってると思う。第二次大戦中のナチスドイツと大日本帝国でもLGBT、身体と精神の障害者に対する扱いは過酷であり、ドイツではホモ、精神障害者ユダヤ人よりも先に強制収容所ガス室に送られて「処分」されたというし、大日本帝国でもこういうマイノリティの人たちは殺されはしなかったが、かなり厳しい扱いをされていたようである。

 

 

戦争をしている全体主義国家では強い者だけが生き残れるということで、LGBT、障害者への理解は全くなくて福祉費を全部削って軍事費にあてている。今、ロシアのLGBT、障害者の人たちがどのような扱いを受けているのか心配である。

 

 

そもそも、全体主義というのはLGBT、障害者への保護、多様性の理解、福祉費をゼロにしてその分を全部軍事費に回すということだから、マイノリティの人々への理解と手当はゼロになるのは当然である。もし僕が交流しているドイツ人女性のフェイスブックの書き込みが本当だとしたら、今、ロシアではLGBT、障害者というマイノリティの方々がどうなってるか本当に心配である。ウクライナ戦争でウクライナ人の女も子供も平気で虐殺してるロシア軍の様子を見ると、既にLGBT、障害者の人たちなどはシベリアの収容所などに送られて、強制労働などの残酷な「処分」が行われてる可能性が高い。だが、こういうことはもちろんロシア政府がニュースで報道するわけがないので、確認するのは難しい。

 

 

こんなプーチン大統領による戦時体制の恐怖政治が長続きするわけがないので、ロシア専門家が言ってるように夏の終わりまでにはプーチン体制は崩壊するだろう。でも、その後がどうなるかはまだ予測できない。

 

 

今のプーチンが率いるロシアは第二次大戦末期の大日本帝国ナチスドイツに極めて近い状態だが、人間の弱さや多様性を理解せずに健全な強い人間だけが生き残って強い国家を作るという、ヒトラーが唱えたイデオロギーを掲げた国家が長続きするわけがない。今のロシア政府は「欲しがりません。ウクライナ戦争に勝つまでは」「贅沢は敵だ!」「NATO撃滅、撃ちてし止まむ!」というスローガンを掲げて国民に強要してるようだが、こういう福祉などを削って国民の言論の自由を受け入れる余裕がない国が長続きするわけがない。

 

このように旧ソ連スターリン時代に戻ったようなプーチンのロシア政府による国民への厳しい締め付けを見ていると、この国家体制はそんなに長続きするわけがないので、やはり、西側の報道と日本のロシア専門家の方々が予想しているように、プーチン政権は夏の終わりまでには崩壊するだろう。でも、プーチン政権が崩壊した後にロシアがどうなるのかはまだ予測できない。