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WBCで盛りあがっているが野球はなぜサッカーよりマイナーなのか?

侍ジャパンWBC開幕戦スタメン発表!二刀流・大谷3番投手兼DH、4番は村上 5番・吉田、7番二塁は牧― スポニチ Sponichi Annex 野球

快進撃を続けるWBC侍ジャパンの選手たちの集合写真。真ん中が佐々木朗希、大谷、ダルビッシュで、その前に栗山監督と吉井投手コーチが見える。

 

この記事はかつて書いたことがあるかもしれないけど、1年以上も前の記事を検索するのも面倒だし、この1年間にまた僕の読者になってくれた方々も多いと思うのでもう一度ブログに書こうと思います。

 

 

僕が知る限りではドイツとヨーロッパでは野球は全く知られてないわけではなくて、野球の基本的ルールを知ってる人は多い。だが、サッカーの方が圧倒的に人気があるので、野球人気は広まらない。

 

 

僕はドイツにいた時にドイツの野球チームをいくつか訪れたことがある。そういうヨーロッパの野球チームを訪れてみたり、ドイツの野球ブンデスリーガなどを見てみると、ドイツ人でも一度は野球はしたことがあるし、3ストライクで三振、4ボールで一塁に出塁、3アウトでチェンジとかいう基本的なルールは知ってる人が多い。だから、サッカー大国のヨーロッパ、南米でも野球を全く知らない人ばかりというわけではない。ヨーロッパ、南米ではスポーツチャンネルが多くてアメリカのバスケットボールを見れるように、アメリカのプロスポーツはほぼ全世界で中継されているから、メジャーリーグの試合を見たことがあって、子供の頃に近所に住んでいたアメリカ人と一緒に野球をしたことがあるという人は世界中にいる。僕がドイツのシュツットガルト近郊の家族でホームステイした時も、その家族と男友達は近所に住むアメリカ人と一緒に野球をしたことがあると言っていた。

 

 

 

ドイツの「カールスルーエ・カウガー」という野球クラブを訪れた時は、そこにいつも遊びに来る美女から「わたしも野球が大好きだから結婚を前提として付き合ってほしい」と誘われたことがある。(笑)

 

 

 

こちらは、僕がドイツ南西部のカールスルーエという街にある「カールスルーエ・カウガー」という野球チームを訪れた時のブログ記事。すごく美人でセクシーな野球好きのドイツ人美女に「日本人とドイツ語で野球の話ができてとても嬉しいわ。あなたと結婚を前提として交際したいわ」と申し込まれた時の話が書いた。まあね、ドイツに住んでいてドイツ語がしゃべれる日本人といつも遊びに行ってる野球クラブで突然に会って、野球の話で盛り上がれば女性はそういう気分になるんだろうね。(笑)

 

deutschland-lab.hatenablog.com

 

野球を世界的に広めるためにネックになるのは、まずは用具がたくさん必要であること。最低でもボールとバットとグラブは必要なので、ボールが1個あれば簡単にプレイできるサッカーとはここで差がつく。

 

 

しかし、野球をする上で問題となるのはまずは用具がたくさん必要なことである。サッカーならボール1個でプレイできるが、野球は10人以下で小さな野球をするにしても、ボール以外にバットとグラブが必要だ。それからホームステイ先の長男の友達が言っていたのは、「小学生の時に100球以上アメリカ人にボールを投げてもらったけど、1回も当たらなかった。それで野球はつまらないと思った」と言っていた。この小学生時代に100球以上親からボールを投げてもらっても1回くらいしか当たらなかったというのは、僕も小学校1年生で野球を始めた時はそうだった。だから、こういう時はプロ野球の練習でいうトスバッテイングという、至近距離の横からトスをしてもらうのがいいだろう。それで、トスバッテイングでボールを飛ばすことの楽しさがわかったら、その後は10メートルくらいの距離から投げてもらえばいいのである。

 

しかし、それ以外に僕が子供の時に草野球をやっていて厄介だったのは、サッカーなら選手2人とゴールキーパーが1人いれば色んな練習ができるが、野球はピッチャー1人、バッター1人、守備の人が1人しかいないと、ボールがどこに飛んでいくかわからないから、打者が打ったボールを拾いにいくのにけっこう時間がかかるのである。だから、小学生の時にアパートに住んでいてアパートの庭で草野球をしたのだが、力が強い6年生がホームランをアパートの庭の外に打ってしまうと、それを取りに行ったり、探したりするのが大変だった。まあ、子供の頃はそれも野球のプレイの一つだと思って、我慢をしてボール探しをしていた。(苦笑)

 

しかし、致命的な問題は専用球場が必要なことであり、2012年のロンドン五輪と2016年のリオデジャネイロ五輪で野球が競技から外されたのは、五輪のためだけに専用球場を作るのは無駄と判断されたから。

 

 

しかし、やはり、最終的に致命的な問題は野球は専用球場が必要なことだろう。サッカーはりくじょう競技場、河川敷の公園などでボール1個あればプレイできるが、野球は捕手がボールをそらしたり、後ろにファウルを打った時などのためにバックネット付きのひし形をした専用球場がないとプレイできないのである。僕が小学生の時に友達とプレイしていたのは野球ではなくて、野球チームの練習の一つであるシート打撃だった。つまり、1人がバッターボックスに立って、1人がピッチャーをして残りの2、3人は守備につくのである。野球は18人、外野をなしにしても最低は12人ほどいないとプレイできないので、5人くらいでできる野球といったらシート打撃練習くらいだった。あと、僕が小学校以上で住んだ街は東京、広島、大阪の近くの西宮というふうに大都市ばかりだったから、18人集まっても野球ができる空き地が近所になかったのである。だから、本当の野球をやりたい同級生は近所にある野球クラブに入っていた。

 

まあ、とにかく、野球がサッカーと同じくらいに世界でメジャーなスポーツになるためには、まだまだクリアする関門がたくさんある。