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仙台市内にある日本で最大で最悪の交差点?

日本一大きい交差点」立体化が佳境へ わずか一晩で750tの橋桁を架設! 国道4号仙台BPの渋滞ポイント改善なるか | くるまのニュース

 

 

 

上の写真は仙台市東部にある箱堤交差点だが、この交差点は日本で最大で最悪の交差点と呼ばれてるようだ。その情報を聞いたので僕も仙台市民で簡単に行けそうなので、行ってみることにした。

 

 

僕の住む仙台市東部に日本国内で「最大で最悪の交差点」があると聞いたので、現地に行って調査をしてみることにした。

 

 

「日本最大で最悪の交差点」である仙台市内にある箱堤交差点は、東京から青森までJR東日本東北本線に沿って伸びている国道4号線と、仙台から青森まで三陸沿岸を通って伸びている国道45号線が交差する交差点であり、2011年の東日本大震災の復興事業の一つとして工事が行われている。工事が遅れている理由はよくわからないが、2021年と2022年3月にも震度5地震があったので、この2回の地震も工事が遅れてる原因の一つだろう。

 

さて、どれだけ最悪の交差点なのか調べるために、実際に箱堤交差点を歩行者として歩いて渡ってみたが、北東角から北西角まで渡るには2分30秒かかり、南東角から北西角で止まって北東角まで渡るには4分以上もかかった。しかも、歩行者用信号は1分ちょっとで赤になってしまうので、身体障害者、老人、小さな子供、ベビーカーを押した母親などの社会的弱者がこの交差点を渡るのはほぼ不可能である。 それを考慮しているのだろうが、この交差点の近くにはバス停は全くなくて、仙台市民の足として活躍している仙台市営バス、宮城交通のバスは全く通らない。また、歩行者がほとんど来なくて僕はこの交差点の調査のために30分ほど交差点にいたが、その間に見た歩行者は自転車に乗った少年を含めても10人以下だった。

 

 

確かに国道4号線と国道45号線が垂直に交わる巨大交差点は大型トラック、商業用車両、個人所有のマイカーしか通っておらず、公共交通のバス、タクシーは30分の調査時間で1台も通らなかった。この交差点は完全に工業用道路だから、近くにバス停はなくて歩行者も少なかった。

 

 

レストラン、小売店の店舗も交差点の近くにはほとんどなかった。つまり、この交差点は完全に仙台市の工業地帯の真ん中にあった。だから、公共交通のバスも通らず、調査をした30分の間にタクシーも1台も通らなかった。ここは完全に工業地帯の交差点という位置づけができてるから、バス、タクシー、歩行者などの工業用、商業用の車、マイカー以外は走行しない交差点だった。絶対に周囲の人たちは「箱堤交差点はトラックなどの大型車が多くて危険だから、近づかない方がいい」と注意してるのだろう。

 

下の動画が箱堤交差点を僕が2月末に調査した時の動画。

 

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しかし、父が転勤が多い銀行員で小学校卒業までに東京、大阪、名古屋に住んだ僕が思うには、東京大阪地区の私鉄駅のすぐ近くにある「開かずの踏切」よりはかなりマシだと思った。「開かずの踏切」は住宅地、商店街にあるのに、朝夕のラッシュ時は1時間に20分くらいしか通れない。

 

 

一方で住宅街の真ん中に私鉄電車の「開かずの踏切」がたくさんある東京、大阪に比べると、この交差点は完全に工業地帯の交差点となっているから、かなりマシだと思った。僕は父が大手銀行勤務で転勤が多かったから子供の頃は東京大阪名古屋に住んだが、父が大阪支店勤務の時に阪急西宮北口駅の近くに住んでいた。 西宮北口駅には阪急電車車両基地があり、駅から一番近い踏切は通勤通学ラッシュ時には1時間のうち20分くらいしか遮断機が上がらない「開かずの踏切」だった。踏切の向こうにスーパーのダイエーがあったけど、長い時は踏切で3分以上待たされた。だから、この日本最大の交差点は「開かずの踏切」が多い東京大阪地区よりは、かなりマシだと思った。

 

人口が1千万以上の東京、大阪地区の「開かずの踏切」と地方都市仙台の大きな交差点を比べるのはちょっと違うと思うだろうが、実際に小学校6年生の時に「開かずの踏切」の近くに住んでいた苦労をした僕が思うには、この箱堤交差点はそういう大きな踏切よりはマシだとしか思えなかった。