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サッカー北朝鮮女子代表が必死なのは当たり前のこと

北朝鮮女子が胸に刻む4月の韓国戦での失意 27年ぶり"平壌決戦"は「とても辛い思い出」 | フットボールゾーン

 

この記事もまた恐怖の共産主義の怖さについて書くことになりますが、興味があったら読んでみてください。(苦笑)

 

 

なでしこジャパンと北朝鮮の試合があって0-0の引き分けだったが、世界上位のなでしこジャパンとミサイルを撃ったり脱北者が続出している北朝鮮女子代表が、互角の試合だったというのは絶対におかしい。

 

 

2月24日になでしこジャパン(サッカー日本女子代表)対北朝鮮女子代表の試合があって、試合の数日前に急遽サウジアラビアでの試合開催が決まって、0-0の引き分けだった。

 

絶対におかしいと思うのは、なでしこの方は年俸1000万円からヨーロッパで長年プレイしている熊谷などは1億円以上も貰っているというのに、恐怖の独裁政治で日本に向けてミサイルを撃って軍事優先の政策をとっているという、北朝鮮の女子サッカー代表が引き分けだったということである。これは東西冷戦時代にもソ連を始めとする共産主義国家のいわゆるステートアマの選手たちは、ドーピングをしてまでも共産主義の成功を世界に印象づけるために勝利至上主義でプレイをしていたから、共産主義国家は特にオリンピックでメダルをたくさん取っていた。ルーマニアのナディア・コマネチなどがいい例だった。

 

 

東西冷戦時代を覚えている人ならわかるだろうが、共産主義国家のスポーツ選手というのはステートアマと呼ばれていて他の国民よりも優遇されていて、スポーツの国際大会で良い成績を収めて共産主義の成功をアピールしている。北朝鮮のスポーツ選手たちも政府によって優遇されていて、貧しい国民とは違う生活を送っている。

 

 

共産主義国家では一般民衆はすごく貧しいのに、国際大会に出るようなスポーツ選手たちは凄く優遇されていた。だから、北朝鮮の選手たちも世界で勝てるように凄く優遇されているのだろう。一方で、貧しい北朝鮮の一般大衆は明日食べる物にも困るくらいに困窮している。北朝鮮の選手たちが日本に対して必死に戦ってくるというのは、彼女らは日本に勝ってパリオリンピックに出れれば北朝鮮政府の幹部から一生の生活が保障されるが、もし負けてパリ五輪に出れないということになれば、貧しい一般大衆と同じ扱いに落とされてしまうのだろう。でも、その次の女子W杯もあるから、若い有望な選手への優遇は続くが、既に年輩であまりいい成績ではなかった女子選手は普通の貧しい一般大衆と同じ待遇に落とされてしまうだろう。だから、北朝鮮女子代表は世界でも有数の強さを誇るなでしこと互角の戦いをしているのである。後ろに北朝鮮政府から銃を突きつけられて試合をしているようなものだ。

 

これは、北朝鮮だけでなくて、恐らく、ロシア、中国も似たようなものだと思う。スポーツのワールドカップで良い成績を収めるか、オリンピックでメダルを取れば一生国から優遇されるが、良い成績を残さなければ残りの人生は政府から見放されて貧乏な生活を送ることになる。でも、ロシアと中国にはサッカーの場合はプロ化されたクラブチームがあるからまだマシだろうが、それ以外のスポーツ選手は国からの支援を打ち切られたら、後は貧しい生活を送るしかないのだろう。本当に共産主義国家に生まれた人たちはかわいそうだ。ロシアの場合は一度はかなり自由化と民主化が達成されたが、ウクライナ戦争でまた元に戻ってしまった。